ボディ前後のデザイン刷新が濃厚。プラグインハイブリッドのバリエーションが拡大
1月24日、ダイムラーは今夏フェイスリフトを予定している新型「メルセデス・ベンツEクラス」の、ラスベガスにおける開発テスト風景を公開した。
メルセデス・ベンツEクラスは1946年以来、世界で1400万台以上が販売されたメルセデス・ベンツの主力モデル。10代目を数える現行型は世界で100万台以上がカスタマーの手にわたっている。
そんなEクラスがこの夏、フェイスリフトを受ける。公開された写真はボディ前後が偽装されたテスト走行の模様が切り取られたもの。ボディの前後に偽装が施されていることから、フロントマスクおよびリヤビューのデザインが変更されると考えられる。
新型では運転支援機能を含めて技術面でのニュースも多い。「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」には、新たにナビ設定ルートと連携した速度調整機能を追加。クルマが渋滞などの周囲の交通状況に合わせて設定速度から自動的に速度を調整することで、ドライバーが気づく前に車速を自動的にコントロールしてくれる。
「アクティブブレーキアシスト」にはクロストラフィック機能がプラスされ、交差点で右折する場合に対向車と衝突する危険を検知するとブレーキがかかる。「アクティブブラインドスポットアシスト」は出口警告機能が追加され、停止中にドアを開ける際、後側方から別のクルマやバイク、自転車が近づいていると警告を発する。「360°カメラ付きパーキングパッケージ」では、パーキング機能にボディの側面全体を監視する機能を追加。縁石やガレージ側面などの障害物がより認識しやすくなる。
インテリアでは、センターディスプレイのタッチ機能にスワイプ機能が追加されるほか、対話型インフォテイメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」には、AR(拡張現実)技術が用いられるなどより直感的で自然な操作が可能に。
パワートレインはプラグインハイブッドのバリエーションが7種類に拡大。4MATIC仕様車やステーションワゴンでもプラグインハイブリッド仕様車が設定される。また、米国市場では新型で初めてプラグインハイブリッド車が導入される。このほか、新開発の直列エンジンも導入される予定だ。