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「ゴースト・シリーズⅡ」日本での展開始まる!ロールス・ロイスの代表的モデルが細部を磨き上げてアップデート

V12搭載のドライバー志向モデル

ロールス・ロイスは、昨年10月に発表した、同ブランドの代表的モデルであるゴースト・シリーズⅡの日本での展開を開始した。同車ならびにブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡ、およびゴースト・エクステンデッド・シリーズⅡに関しての案内は、全国のロールス・ロイス正規販売店にて受け付けており、納車は2025年第1四半期から順次開始予定。

【画像33枚】匠の技が息づくゴースト・シリーズⅡとそのブラック・バッジ・バージョンを確認

ゴースト・シリーズⅡは、「ロールス・ロイス史上最も先進的なV12エンジンを搭載し、パワフルで、ドライバー志向、そしてエレガントなデザインとして進化し、これまでのゴーストにはないインテリアの仕上げや機能のほか、ビスポークがデジタル領域に進出したことを示す先進的なソフトウェア・テクノロジーも利用できるように」なったものだという。

そのエクステリアは「これまで以上にロールス・ロイスの純粋でモノリシック(強固)なデザイン・アプローチに沿ったもの」であるとされ、フロントエンドは、刷新されたヘッドライトとデイタイム・ランニング・ライトのグラフィックで、ゆったりとした車幅を強調。リアビューでは、スペクターと通じる新デザインのテールランプを採用しており、縦型ライト・パネルに「RR」のモノグラムが刻まれている。

さらに進化したインテリア
ガラスパネルに収められたセントラル・インフォメーション・ディスプレイは、高機能のSPIRIT(スピリット)オペレーティング・システムを組み込んだもの。これはビスポークの範囲をハードウェアからソフトウェアへと拡張するとのことで、デジタルのインスツルメント・ダイアルのカラーをインテリアやエクステリアに合わせてカスタマイズすることが可能という。

SPIRITはまた、ロールス・ロイスのオーナー専用のプライベート・メンバーズ・アプリケーション、Whispers(ウィスパーズ)も統合しており、車に直接目的地を送信したり、車両の位置確認や施錠をリモートで管理したりすることが可能に。

後部座席のリア・スクリーンには最大2台のストリーミング・デバイスを接続し、それぞれのスクリーンで独立したエンターテイメントの選択が可能。マッサージ、冷暖房などシート機能も管理できるという。スピーカー・オーディオ・システムに関しては、1400ワット・アンプを搭載。車両のアルミニウム製シル・セクション内の空洞を低周波スピーカーの共鳴室として活用、いわば車両下部が横置きの大型フロアスタンディング・スピーカーでもあるとのことだ。

さらに、ビスポーク・オーディオをスターライト・ヘッドライナーを選択すると、星空を作り出す光ファイバー・ケーブルが特殊な音響膜で圧縮、ケーブルの残響が抑えられ、サウンドをキャビン内に伝えられるという。

現代クラフトの新しい表現が随所に
シリーズⅡには、ロールス・ロイスの職人が緻密に考案した、現代的なクラフトの大胆かつ新しい表現が施されているという。新しいスピリット・オブ・エクスタシー・クロック・キャビネットがその一例で、このガラス・ケースには、アナログ式のクロックと、ライトで浮かび上がるミラー仕上げのステンレス製スピリット・オブ・エクスタシー像が収まる。乗り込むとまず像が下方から光を浴び、やがてそのステージ照明は柔らかな光へと切り替わる、といった演出が施されている。

助手席側の全幅に広がるのは、2020年にゴーストで初登場したイルミネーテッド・フェイシア。シリーズⅡでは星空からインスピレーションを得たという新デザインが採用されている。

テキスタイルの面では、竹から作られた新しいレーヨン生地「デュアリティ・ツイル(Duality Twill)」も選択可能。この素材については、ロールス・ロイス創業者の一人、ヘンリー・ロイス卿がかつて冬季を過ごしたヴィラ・ミモザに隣接するコート・ダジュールの庭園の特徴である広大な竹林からインスピレーションを得たという。ツイル織りのテキスタイルには、「R」を重ね合わせて抽象的にデザインした刺繍が施される。

このほか、シート・レザーに小さな穴を開けてユニークなアートワークを施す技法「プレースド・パーフォレーション」も選択可能。

ロールス・ロイス独自の”ワフタビリティ”
ゴースト・シリーズⅡには、パワフルで静粛性に優れるという6.75L V型12気筒ツインターボ・ガソリン・エンジンと8速ギアボックスを搭載、全輪ステアリングおよび全輪駆動のシャシーと組み合わされる。最大トルクはわずか1600rpmで得られるため、ひとつのギアが途切れなく続く感覚、そしてロールス・ロイス特有の「ワフタビリティ(浮遊感)」を生むとされる。

プラナー・サスペンション・システムは、独自のアッパー・ウィッシュボーン・ダンパー・ユニットが電子制御ショック・アブソーバーやセルフレベリング機構付きの大容量エアストラット・アセンブリと連動し、ロールス・ロイス特有の乗り心地を、さらに安定的に実現するとのこと。5リンク式のリア・アクスルにも、同様のセルフレベリング機構付きの大容量エアサスペンション技術を採用。

こうしたシャシーを強化するとされるのが、カメラで前方の道路を読み取り、路面の変化に合わせてサスペンションを可変させるフラッグベアラー・システム。これに加え、データを利用してカーブの曲率に応じた最適なギアを選択するというサテライト・エイデッド・トランスミッションも搭載されている。

ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡ
「反骨精神を持つお客様」に向けた、スポーティかつ迫力ある仕立ての、ブラック・バッジ・バージョンも同時に発表されている。パワフルかつ俊敏な表現の具現化とされるこのブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡでは、控え目ながらもインパクトを重視したエクステリア・デザインを採用。

また、強力なV12エンジンがハイパワー設定で搭載されているとのことで、ゴースト・シリーズⅡと比較して高い出力と高いトルクを発揮(571ps/850Nmに対して600ps/900Nm)。このブラック・バッジ・バージョンは、「先代モデルの圧倒的な成功を礎として、ラグジュアリーなドライビング体験の大胆なビジョンを体現」したものだという。

エクステンデッド版も用意
最上級のリア・スイート・スペースを求めるユーザーには、ゴースト・エクステンデッド・シリーズⅡも用意されている。リア・ドアと開口部を拡張することで、リア・スイート・スペースを170mm拡大。さらに、プライベート・ジェットのキャビンをも想わせるというリクライニング式のセレニティ・シートもあり、シャンパン・クーラーも選択可能だ。

LE VOLANT web編集部

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