ロールス・ロイス、インドの「オベロイ・コンクール・デレガンス」に初参加
2026年2月25日、ロールス・ロイス・モーター・カーズはインドのウダイプールで開催された第2回「オベロイ・コンクール・デレガンス」への初参加を発表した。会場では、ロールス・ロイスとインドとの1世紀以上にわたる歴史的な結びつきを祝うとともに、最高峰のラグジュアリー電動クーペである「ブラック・バッジ・スペクター」が展示された。
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インドとロールス・ロイスの1世紀にわたる絆
ロールス・ロイス・モーター・カーズは、インドのウダイプールに位置する高級リゾートホテル「ジ・オベロイ・ウダイヴィラス」にて開催された「オベロイ・コンクール・デレガンス」に初めて公式に参加した。今回で2回目の開催となるこのコンクール・デレガンスは、世界で最も希少で歴史的に重要な自動車やモーターサイクルが集結するイベントで、展示車両の多くはインドの王族や個人コレクターによって何世代にもわたって大切に保存されてきたものだ。
ロールス・ロイスとインドの関わりは深く、その精神的な結びつきは1世紀以上にも及ぶ。今回のイベントではこの歴史的な親和性を反映し、「戦前のクラシック:ロールス・ロイス」という特別クラスが設けられた。ピチョーラ湖の神秘的な風景を背景にした広大な庭園にはロールス・ロイスの特設ラウンジが用意され、世界中から集まった目の肥えたコレクターやブランド愛好家たちが交流し、最高峰の名車たちが放つ魅力と価値を分かち合う場となった。
予言の実現と後世に語り継がれる名車「ブラック・バッジ・スペクター」
この歴史的なイベントにおいて、ブランドの輝かしい過去と時代を超越したラグジュアリーの次なる章を繋ぐ存在として披露されたのが最新EV「ブラック・バッジ・スペクター」である。スペクターは、1900年にブランドの創始者の一人であるチャールズ・ロールスが残した「電気自動車は完全に無音でクリーンになるだろう」という予言を現実のものとしたモデルだ。
世界初となる最高峰のラグジュアリー電動クーペとして誕生したスペクターは、その卓越したエンジニアリングによって早くも後世に語り継がれる名車としての地位を確立しつつある。他のすべてのロールス・ロイスと同様に、長寿命と耐久性への徹底したこだわりをもって開発されており、電動パワートレインの完璧な完成形として評価されている。参考までに同モデルのスペックは、100kmあたりの電力消費量が23.8から22.2kWh、航続距離は493から530kmを誇り、走行中のCO2排出量ゼロを実現している。
アジア太平洋地域を牽引するインド市場の躍進
今回のイベント参加は、単なる歴史の回顧にとどまらず、ロールス・ロイスのグローバル戦略におけるインド市場の重要性の高まりを明確に示すものである。インド市場はダイナミックで未来志向のラグジュアリー市場として急成長を遂げており、2025年にはアジア太平洋地域で最も高い成長率を記録した。これで4年連続となる2桁成長の達成である。
アジア太平洋地域担当リージョナル・ディレクターのアイリーン・ニッケインが指摘するように、現在のインドには、顧客の要望に合わせて一台をあつらえる完全オーダーメイドの職人技と、ブランドの奥深い歴史の双方に深い敬意を抱く、新世代の顧客層が確実に育っている。ロールス・ロイスは、時代を超越した手作業によるクラフトマンシップと最新の技術的進歩を融合させながら進化を続けている。そして、永続性や来歴、顧客の個性を反映させる究極のカスタマイズを重んじるインドのような市場やコミュニティとの有意義な関係構築に、今後も注力していく姿勢を鮮明にしている。
【ル・ボラン編集部より】
100年を超えるインドとの深い系譜。その歴史の舞台に現れた「ブラック・バッジ・スペクター」は、創業者チャールズ・ロールスの予言を具現化した究極の姿だ。ブランドが重んじる「静謐さ」という流儀は、電動化によって雑味のない純度へと昇華された。巨大なクーペを電気で走らせる贅沢にはある種の背徳感すら漂うが、それこそが現代における貴族の嗜みなのだろう。しなやかな乗り味に宿る、伝統と革新の濃密な止揚。これは単なるEVへの移行ではなく、至高の移動体験の再定義に他ならない。
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