グランデパンダに続く隠し玉がベールを脱いだ
フィアットは2026年6月3日、新型モデル「グリズリー」および「グリズリー・ファストバック」の公式画像を初公開した。
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共通のプラットフォームと異なる2つの個性
グリズリーおよびグリズリー・ファストバックは、共通のグローバルプラットフォーム上に構築されており、世界中の顧客に向けて開発されたモデルである。それぞれが独自の明確なアイデンティティを持ちながらも、フィアットが掲げる「民主的なモビリティ」というビジョンの具現化を目指したものとなっている。
グリズリーは多用途で広々とした親しみやすいSUVとして位置づけられており、日常の都市部での使用から長距離の旅行まで、ファミリーライフに自然に適応する設計を狙いとしている。直立したコンパクトなプロポーションを採用することで、室内空間と実用性、特に高さとキャビンスペースの最大化を図った。
一方グリズリー・ファストバックは、洗練されたシルエットとより上品で表現豊かな外観を目指したモデルだ。長距離旅行やライフスタイルを重視した用途に適する、より大きな縦方向の荷室容量を備えた、ダイナミックなモデルであると言えるだろう。
妥協のない日常使いと実用性の追求
パワートレインは、ガソリン車からBEV(バッテリー式電気自動車)まで、充実したラインナップが用意される。両モデルとも、力強い存在感と特徴的なLEDシグネチャーが外観の際立った特徴となる。対照的な個性を持つ両車だが、洗練されたインテリアや細部へのこだわり、そして日常生活をシンプルにするために設計されたテクノロジーを通じて、車内体験を向上させる、という共通の目標を掲げている。
サイズ面では、全長4.5m未満というコンパクトさにもかかわらず、卓越した室内空間とクラストップレベルのトランク容量を提供するとされている。フィアットでは、これらが両車のポジショニングにおける重要な要素として、実用性における新たなベンチマークを打ち立てたものだと説明している。
グローバル展開について
今回の発表にあたり、フィアットCEO兼ステランティス グローバルCMOのオリビエ・フランソワ氏は、次のように述べている。
「グランデパンダは、手頃な価格のファミリーカー市場へのフィアットの復帰を意味しました。グリズリーとグリズリー・ファストバックにより、私たちはこのラインナップを完成させます。これら2つの車両は、異なるニーズやライフスタイルに合わせて設計されていますが、スマートでアクセスしやすく、フィアットのデザインDNAに根ざしているという同じ理念を共有しています」
グローバルな産業プロジェクトの一環として、グリズリーおよびグリズリー・ファストバックは世界中の様々な地域に投入される。これにより、競争力や柔軟性を確保し、ヨーロッパ、中東、ラテンアメリカといった主要市場との近接性を高める狙いがある。これらグリズリー・ファミリーは、2026年後半にヨーロッパおよび中東・アフリカ地域で導入される予定である。
【ル・ボラン編集部より】
グランデパンダが初代パンダから「楽しさは機能につながる」という哲学を受け継いだように、グリズリー兄弟もまたフィアットの歴史的系譜に連なる正統な後継者である。合理的なグローバルプラットフォームを土台としつつも、無機質な移動空間に終わらせず、日常を彩る陽気さを注ぎ込んでいる点は流石だ。全長4.5m未満という現実的な寸法のなかに、多用途なSUVと艶やかなファストバックを描き分けた手腕に名門の矜持が覗く。優れた実用性と感情に訴えかけるデザインが高い次元で共存する、新世代のピープルムーバーである。
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