911ではなくあえて「FR」を。トランスアクスルの名車との日々
ポルシェファンが集う「EXCITING PORSCHE」。鮮やかなブルーのボディで会場を彩っていたのが、原健さんが所有する1993年式「ポルシェ968CS」だ。スーパーカー世代として911への憧れを抱きつつも、実用性とフロントエンジン・リアドライブ(FR)の走りに惹かれて選んだという稀代のモデルである。雨の日以外は通勤にも使用し、20年以上を共に歩んできた日常の相棒としての魅力に迫る。
【画像10枚】ポップアップライトと張り出したブリスターフェンダーが魅力。FRポルシェ「968CS」を画像で堪能
実用性とFRレイアウトが決め手。スーパーカー世代が選んだ「968CS」
原 健さんは、この1993年式「ポルシェ968CS」を2004年に手に入れた。ポルシェ968は1990年代初頭に944の後継モデルとして登場したモデルで、3Lの4気筒エンジンのヘッドにはポルシェの可変バルタイとなるヴァリオカム(16V)が搭載され、最高出力260psを発揮。944をリファインしながらニューパーツを大部分に採用したボディには、リトラクタブルではなくポップアップライトが採用されていた。原さんの968CS(クラブスポーツ)は、軽量化と足周りの見直しなどが行われたスポーティなモデルだ。ところで原さん、なぜ911ではなく966を選択したのだろうか。
「旧いFRの国産車が欲しいなと思っていたんですけど、出張でドイツの方に行ったことがあって、その時に944S2に乗せていただいて“あ、すごいな”と思って。FRだし、それで944や968を探していたら、たまたまこのクルマがあったんです。スーパーカー世代なんでもちろん911も欲しかったんですけど、やっぱりFRが良いなと思っていたのと、荷物が載ったり実用性があって、普段使いでも気楽に乗れそうだったのが決め手でした。928も形は好きなんですけど、エンジンが5000ccぐらいあるじゃないですか。だからちょっと維持できないなと思って」
FFの英国車からFRのドイツ車へ。速くてカチッとした乗り味を日常使いで満喫
実は968CSの前はクラシック・ミニに乗っていたという原さん。FFからFRへ、英国車からドイツ車へと、テイストの異なるクルマへの乗り換えとなったわけだが、乗り換えた際は「速くて、カチッとしていて、後ろからちょっと押されてる」という印象を受けたそうだ。
“気楽に乗れる”との言葉通り、購入当初から雨の日以外は通勤にも使用しているそうで、現在オドメーターは約16万kmを刻んでいる。基本的なメンテナンスは行っているが、昨年ヒーターバルブからの冷却水漏れでロードサービスのお世話になった以外は、大きなトラブルもないそうだ。ちなみにオイル交換などは、ご自身で行っているとのこと。
オーナー自ら磨き上げたエンジンルーム。こだわりのRSワタナベを足元に
8年ほど前にオールペンを行いシートの表皮を張り替え、RSワタナベのホイールに変更した以外は、基本的にオリジナルの状態を保っている、原さんの968CS。ちなみにホイールはヨコハマのレーシングサービスワタナベに直接出向き、サイズを測ってもらい購入したそうだ。さらにエンジンルームのヘッド&インテークのカバーは、自身で磨いて光らせている。
お気に入りのポイントは「スーパーカー世代なので、ライトがポップアップするところ」と、「リア周りのブリスターフェンダーの出っ張り」なのだとか。今後に関しては、購入時に履いていた純正のホイールにガリ傷があるため、いずれはそれも修正して戻したいそうだ。
今回の「EXCITING PORSCHE」に奥様と一緒に参加していた原さん。奥様もMT好きとのことで、968CSに関しては左ハンドルでボディが大きいため運転はしていないが、味があって好きだのこと。ということで、1993年式ポルシェ968CSは、原さんご夫妻の元でさらに時を刻んでいくことになりそうだ。
【画像10枚】ポップアップライトと張り出したブリスターフェンダーが魅力。FRポルシェ「968CS」を画像で堪能
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