ジムニー初の100馬力超え
軽規格の新型ジムニーに用意されたエンジンは、スズキの軽自動車ラインアップの定番となるR06A型ターボエンジンを搭載。排気量は660ccながら最高出力は47kW/6,000rpm 、最大トルクは96N・m/3,000rpm となる。K6Aと比較すると、重量で4.8kgの軽量化と、全幅で60mmの小型化を実現している。
一方、ジムニーシエラは、大幅な排気量アップとなる1500ccの新開発K15B型エンジンを搭載。スペックは最高出力が75kW /6,000rpm、最大トルクは130N・m /4,000rpm。なんと、ジムニー初の100馬力超えとなっているのだ。こちらのエンジンもM13Aと比較して14.3kgもの軽量化を実現している。サイズも高・幅・長のすべてで小型化しており、ダイナミックなドライビングが可能となっている。
いずれも新世代エンジンらしく、電子制御スロットルやロングノズルインジェクターを採用。さらに、専用フライホイールや樹脂製インテークマニホールド、アルミ製のオイルパンなども採用している。組み合わされるトランスミッションは5MTと4AT。
気になるドライブフィールだが、少し乗った印象としては「最高」だ。R06Aはキビキビと元気よく走れる。K15Bはかなりトルクフルで、ジムニーを運転しているとは思えないほどのフィーリングだ。また、燃費は向上しており、R06Aで16.2km/L、K15Bでは15.0km/L(いずれも5MT・WLTCモード)の公称値となっている。オンロードもオフロードも、最高の相棒となってくれること間違いなしだ。