コラム

突撃リポート【北京国際空港】にはアウディ専用の駐車スペースが!?

顧客サービスか?

つい先日、数年ぶりに北京を訪れたときのことです。せっかくだからと駐車場でしばらくクルマのウォッチングをしてみました。とある駐車エリアにアウディのロゴが見えたので近づいてみると……、なんとそこはアウディ専用の駐車スペースだったのです。


説明が中国語しかなかったので近くの人に訊いてみました。このスペースに駐車するには、まずアウディの会員になって、事前に予約するらしいのですが、ここ数年は満車がちな北京首都国際空港パーキングなのに、ほぼ確実に駐車できるそうです。いいじゃないですか! 地元は別のメーカーなのに……。

ざっと見渡したところ、アウディの専用スペースしかないようでした。それにしてもここはドイツではなく中国の首都・北京です。地元企業を優遇するのはこの国のアルアルですけど、ここは「北京ベンツ-クライスラー」や「北京ヒュンダイ」の地元です。

また、1980年代で中国のクルマといえば上海にはフォルクスワーゲンと上海汽車の合弁である上海大衆が生産していた「サンタナ」、北京には当時のAMC(アメリカンモータース)と北京汽車の合弁である「北京JEEP」であり、新車はほとんどそれだけで、いまのように多種多様なクルマ社会になるとは想像すらしなかった時代からある老舗自動車会社の地元です。アウディといえば第一汽車との合弁で、この近くに工場があるとはいえ、ビジター感はぬぐえませんね。

せっかくなので駐車場で見かけたクルマをざっと撮影してみました。初めての地を訪問したとき、久しぶりに訪問したとき、土地の空気に慣れがてらにクルマ寄せの様子を観察したり、駐車場をぼーっと見ているのも新しい発見が多くて面白いかもしれません。温泉旅行だって、宿について興奮気味に露天風呂に直行するのは体によくないので、部屋に置かれているお饅頭とお茶でひと息ついてからの方がいいと言うじゃないですか。それと同じだと思いますよ!

フォト:大田中秀一 S.Otanaka
大田中 秀一

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