ピックアップは2回造られた!?
BMW M3は、BMW M社が手掛ける3シリーズベースのハイパフォーマンスモデル。そんなM3は2016年で、初代の誕生した1986年から30周年を迎えるのだが、この30年の間に生み出されたM3の中には、クーペやカブリオレ、セダンだけではないユニークなモデルがあったことをご存知だろうか。早速ピックアップしてみよう。
M3ピックアップ(1986)
初代M3に設定されたピックアップ仕様。当初は192ps仕様の2.0リッターエンジンを搭載していたが、後に200ps仕様の2.3リッター4気筒エンジンに変更された。
M3コンパクト(1996)
当時の3シリーズ・コンパクトのM仕様。Mモデルのエントリーモデルとして設定され、若年層のユーザーに訴求した。現行型M2の先祖とも捉えられているモデルとなる。エンジンは321psを発揮し、M3クーペより150kg軽いボディは機敏な走りを披露した。
M3ツーリング(2000)
リアのホイールアーチをM仕様にするために、リアドアの形状を専用に加工されるなど、標準の3シリーズ・ツーリングからの変更は多岐に渡り、開発サイドは大いに苦労したという。
M3ピックアップ(2011)
“セダン、クーペ、コンバーチブルに続く第4のM3”として発表されたが、その日は4月1日。そう。エイプリルフールのジョークだったのだ。ところが、実際にワークショップで輸送車両としてのワンオフモデルが製作されたのである。420psエンジンが搭載され、荷台は450kgの耐荷重を備えていた。
この30年の間に、実にユニークなモデルが登場してきたM3。今後はどんなモデルでわれわれを驚かせてくれるのだろう。
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Text: Yasushi HOSODA Photo:BMW AG
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