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ワンオフのアストンマーティン・シグネット、その中身は……

ヴァンテージS用4.7リッターV8を搭載

7月12〜15日に英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、アストンマーティンはユニークなモデルを公開した。あるカスタマーのために特別に製作されたワンオフモデルの「V8シグネット」である。

アストンマーティン・シグネットは、トヨタとのコラボレーションによって2011年に登場した小型車。ベースはトヨタiQで、1.3リッターエンジンや、6速MTまたはCVTのトランスミッションはiQ用を流用。内外装を独自にカスタマイズすることでアストンマーティン車として発売された。

このたび、ワンオフで製作されたV8シグネットは、全長3708mmという小さなボディに、なんとヴァンテージS用となる436ps/490Nmを発揮する4.7リッターV8エンジンを搭載。標準のシグネットはFFだったが、このV8シグネットはトランスミッションもヴァンテージS用の7速スポーツシフトⅡを搭載し、後輪駆動に変更された。

このパワートレインを搭載することにより、0-60マイル(約97km/h)加速はヴァンテージSを凌ぐ4.2秒をマーク。最高速は標準のシグネットより60マイル以上速い274km/hに届く。

大幅に増強されたパワートレインに合わせて、ボディや足まわりも強化された。オーバーフェンダーによって拡幅されたボディの全幅は1920mmとなり、タイヤサイズは前235/40R19、後275/35R19に拡大。ブレーキはフロント用が6ピストンキャリパーに380mm径のディスクを、リア用は4ピストンキャリパーと330mm径ディスクを組み合わせている。なお、リアアクスルにはリミテッドスリップディファレンシャルが装備された。

これらの変更により、車重は1375kgに増加したが、エンジンをフロントミッドマウントすることなどにより、前後重量配分は50:50を実現している。

インテリアでは4点式ハーネス仕様のレカロ製バケットシートや、取り外し可能なアルカンターラ巻きステアリングホイールが、特別なモデルを感じさせる。カーボンパネルを用いたインパネには、ヴァンテージ用のメータークラスターやセンターパネルが搭載された。

このV8シグネットが奏でるエグゾーストサウンドは、下記動画でご確認を。

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