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次世代フォルクスワーゲンは「目」で語る?

照らすだけでなく情報も表示するライトシステム

フォルクスワーゲンではいま、次世代のライトシステムの開発にも注力している。彼らが目指すのは単に照明の役割を果たすだけでなく、あらゆる情報を表示したり、他の道路利用者に自車の状況を知らせる機能が備わったものだ。

市販車に採用しているヘッドライト技術における最前線のひとつとして、マトリクスLEDヘッドライトが挙げられる。これは、より遠くまで照射できる能力を持つほか、対向車や他の道路利用車の幻惑を防ぐために自動的に照射範囲を変更する機能が備わる。

同社ではこのライトの次なるステップとして、インタラクティブな機能を与えようとしている。たとえば「オプティカル・レーン・アシスト」。自車線の前方にある障害物までの距離を検知し、路面にその距離を投影。ドライバーへの注意喚起を促す。さらに車線変更などでウインカーを点灯させた際に、その点灯方向側の路面にターンシグナルが投影され、付近の道路利用者に、よりわかりやすく自社の進む方向をアピールする機能も備わる。

テールライトでは「マトリクステールライトクラスター」が挙げられる。後続車への注意を促す情報を表示して予防安全性を高めたり、EVならバッテリーの充電状況を表示することなどが可能に。そのほか、「オプティカルパークアシスト」は、駐車時に自車の進む方向を路面に投影することで、付近の歩行者に注意を促す。

フォルクスワーゲンはこれら次世代ライトシステムの開発のために、ウォルフスブルク工場内に特別な研究開発施設「ライティング・セクセレンスセンター」を設立。長さ100m、幅15m、高さ5mのトンネルや、シミュレーターで開発を進めているという。

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