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ベルリンの壁崩壊から30年、BMWが情緒タップリなショートムービーを制作!

BMWイセッタを使った感動的な脱出ストーリー

BMWはこのほど、かつてドイツの東西を分断していた「ベルリンの壁」が崩壊した1989年から30年が経過したいま、ある実話にもとづく短編映画「The Small Escape」を制作。YouTubeのBMW公式チャンネルほかSNSで10月2日に初公開した。

1961年以降、ドイツは東西の冷戦を背景にベルリンの壁によって隔てられており、市民が東西間を自由に通行することが禁じられていた。これに不満を持った東側の市民による西への逃亡は後を絶たなかった。この短編映画は、そんな緊張感のある東西ドイツ時代の物語。

当時、観光ガイドを務めており、博物館への訪問者に定期的に同行していた主人公のクラウス・ギュンター・ヤコビは、親友が東から西に逃げる手助けをしていた。その逃走に使用したのが、全長2.3m、全幅1.4mのスモールカー、BMWイセッタだった。

ヤコビは、この小さなクルマのフロントベンチシート後方に積載されているスペアタイヤなどを外すなどして改造し、人ひとりが隠れられるスペースを作り出す。そこに親友を隠し、国境検問所にいる兵士の目をくらまして逃走を助けた。この手法でヤコビは、計9人を無事に西側に逃がすことに成功したのである。

この短編映画では、1960年代の東西ドイツの緊張感が巧みに演出されており、「自由」や「独立」、「夢」といったテーマを表現。同時に、BMWイセッタというスモールカーが当時、画期的なクルマであったことが描かれている。現在、「ベルリンの壁博物館」ではイセッタが展示されているほか、この短編映画を上映している。

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