特集

オフ性能と機能美を追求したジムニーの原点を楽しめる1台【ジムニー天国2020】

アピオの提案、次世代ジムニーに望まれる能力とは!?

アピオのクルマ作りコンセプトには少なからずヒネリがあって楽しい。ジムニー+サムシング!!「ジムニーを徹底して楽しむ」。この考え方はアピオ創業以来変わることがない。

用意されたジムニーには、40mmアップコイルをメインの6440サスペンションキットが組み込まれる。

基本は「良く走るジムニー」であることも変わりはない。その実現と実証のために海外のレースにも多数チャレンジしてきたことはご存知の通りだ。そして今、アピオはジムニーとともに暮らす楽しさを模索し、提案してくれている。そうした生活に密着し、ユメのあるジムニーとの暮らしの中にあっても、あらゆる路面でよく走るということはおろそかにはしていない。

フロントショックアブソーバーは14段調整。採用するスプリング、走行路面、ドライバーの好みに対応する。

まず山間のワインディングに乗り出してみた。いつものアピオのセットアップより、オンロードに向けたと思えるセッティングはハンドリングが楽しい。操舵の利きがよく、操舵と同時に適度なボディロールが起き、ドライバーの意思に沿ったコーナリングを展開する。舗装路面での乗り心地はやや硬めで、引き締まった感じが心地よい。

リアショックアブソーバーもフロント同様に14段調整式を採用。積載に合わせた調整が可能だ。

速度を増すに従って安定した感覚も増す。アイポイントがやや高めだが、スポーツカーに類する気持ちよさがある。このサスに対し、若干物足りなく感じるのはエンジン出力だ。マフラーの交換で排気音は気持ちよいが、出力の大幅増は感じられず、今後のエンジンチューンに期待を寄せたい。

純正仕様のステアリングダンパーに替えて、大径タイヤに対応するROADWINステアリングダンパー。

一方、オフロードの走行も試みた。硬く締まったダートを気持ちよく走っていく。もちろん路面のギャップは拾っているのだが、よくチューニングされたショックアブソーバーが路面からのショックを巧みにいなしている。

車高変化に合わせてスタビリンクはショートタイプに変更。細かな箇所だが自然なドライブフィールになる。

併せて太径タイヤに対応するステアリングダンパーの効果も見逃せない。ステアリングに伝わる路面反力を吸収し、オフロード走行のハンドリングに安定をもたらしている。

LEDヘッドライトに装備されるオートレベライザーはサス交換に合わせて専用のステーで延長されている。

テストドライバー:中田和夫 ジムニー天国2020より転載
CARSMEET web編集部

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