BMWが発揮する「スポーティな走り」という魅力は、操るテクニックを備えることでさらに輝きを増す。そこで『LE VOLANT』は、ドライビングレッスン+新型Mモデル試乗+レース観戦というプログラムの実践に挑戦したのだ。
ハンドリングコースでBMW本来の走りを体感
BMWが半世紀以上に渡って提唱してきた、「駆けぬける歓び」のスピリットは現代にまで脈々と受け継がれている。実際、いま国内で手に入れられるBMWの市販モデルにも、最新EVやサルーン、SUVに至るまで「走行性能」への強いこだわりが貫かれている。
そこで今回、多くのBMWオーナーに愛読されている『LE VOLANT』としては、BMWが有する本来のダイナミクス性能をBMWを愛するオーナーに遺憾なく発揮してもらうべく、去る2023年5月13日(土)、14日(日)の2日間に富士スピードウェイの施設を使って独自にドライビングレッスン実施したのだ。
もちろん単なるレッスンではエンタテインメント性に乏しいので、BMWグループ・ジャパンの協力を仰ぎ、ワンメイクレースシリーズの「BMW&MINI Racing」第2ラウンドのレース観戦と日本に上陸したばかりの最新モデル、M2クーペの体験試乗会の同時開催が実現。BMWもしくはMINIのオーナーが受講対象ということで、正規ディーラーや公式SNSなどを通じて参加者を募ったところ、レース観戦や話題のM2クーペに興味津々な方々がエントリー。レッスン会場に置かれた新型M2の実車に熱視線を向けていたのはいうまでもない。
【写真20枚】日本に上陸したばかりの最新モデル試乗のチャンス
基本的に参加者自身の愛車BMWもしくはMINIで参加いただくので、安心かつ安全な運営に配慮しているとはいえ、広大なエリアの特設パイロンコースで実施するレッスンはBMWにふさわしい本格的なスポーツドライビングを伝授する内容となっている。
BMW主催のドライビング・エクスペリエンスでも講師を務めるモータージャーナリストの萩原秀輝氏が、最適なドライビングポジションとステアリング操作、アクセルワーク&ブレーキングといった基礎講習を担当し、同じくモータージャーナリストで現役レーシングドライバーの木下隆之氏がデモ走行を披露。全日本ジムカーナ選手権で活躍する西原正樹選手が無線で具体的なアドバイスを飛ばせば、ラップを重ねるごとに受講者の走りが洗練されていった。
同じ特設パイロンコースを使った新型「M2クーペ」の試乗も大好評。一般公道では味わえないBMWM本来の速度領域やコーナリングが体験できるとあって、歴代のMモデルを乗り継ぐベテランやMINIで参加したオーナーたちも、テストドライブを終えた直後から「欲しい!」を連発。
日本の道路事情にマッチしたサイズ感ながら、前後フェンダーが張り出したマッチョなフォルムには、「写真よりも実物は断然カッコイイ」とのコメントも多く、良好なアクセルレスポンスとリニアに反応するステアリングフィールがもたらす軽快感には、「ワインディングロードで気持ちのいい走りを予感させる」と期待する声も。
1回あたり2時間弱というショートプログラムながら修了式で参加者の満足そうな笑顔に触れられたのは大きな収穫。やはりBMWには、「駆けぬける歓び」が貫かれているのだろう。
BMW&MINI Racingのラウンド2と同日開催
ドライビングレッスンの受講者は、レーシングコースで行なわれたBMW Japan公認のM2 CS RacingとMINIチャレンジ・ジャパンの混走によるシリーズ戦の第3-4戦も観戦。JAF戦らしい熱いバトルと充実のホスピタリティを楽しんだ。
ベテラン講師陣がBMWを操るドラテクを伝授
本誌はもちろん数多くの自動車専門誌に寄稿するモータージャーナリストの萩原秀輝氏をチーフに、同じくモータージャーナリストで翌日にはニュル24時間レース参戦に出発するという木下隆之氏、全日本ジムカーナの常勝ドライバーである西原正樹選手という豪華メンバーがBMWを操るテクニックを徹底指南してくれた。
特設コースで実践的なハンドリングレッスン
パイロンで複合コーナーとシケインをレイアウトした特設コースで、参加者自身の愛車であるBMWとMINIで受講するハンドリングレッスン。走行中の参加者には無線を通じてブレーキングやステアリング操作を具体的にアドバイスした。
新型BMW M2クーペ体験試乗
ハンドリングレッスンと同じコースを使って、新型M2クーペのパフォーマンスを体感。スポーツ走行レベルの試乗を終えた参加者の多くは、そのパワフルさと優れた旋回性能を高く評価するとともに、快適で上質な乗り心地にも言及していた。
取材協力:BMWジャパン https://www.bmw.co.jp/