Kiaの新型EVバン「PV5」が登場! 独自の「PBV」構想で日本のモビリティ市場に新たな選択肢を提示
韓国の自動車メーカーKia(起亜)が、双日との強力なパートナーシップのもと、EVバンシリーズ「Kia PBV」を引っさげて日本市場に初上陸した。2026年5月13日、直営ディーラー第1号店となる「Kia PBV 東京西」にて日本デビューに関する発表会が開催され、第1弾モデルとなる「Kia PV5」の実車がメディア向けにお披露目された。
【画像52枚】これが次世代モビリティのカタチ。Kia「PV5」の広大な室内空間とフラットな低床フロアをチェック!
「規格型」から「用途に合わせて使う」へ。PBVという新発想
今回発表された「PBV(Platform Beyond Vehicle)」は、クルマを単なる移動手段としてではなく、物流・販売・サービスなど多様な用途に対応する「ビジネスの基盤」として活用する新しいモビリティの考え方だ。EV専用プラットフォームを基盤に、低床でフラットな構造と広い車内空間を実現。メーカーが仕様を決定する従来の「規格型」とは異なり、ユーザーのニーズに柔軟に合わせて拡張・カスタマイズできる多目的モビリティとなっている。
発表会に登壇したKia Corporationのキム・サンデ副社長は、「PBVは単なる新しい車両ではなく、新しいトータル・モビリティ・ソリューションです。専用のEVプラットフォームにより、B2Bビジネスから個人のレジャーまで、お客様固有のニーズに合わせた多様なモデルを展開します」と、PBVの柔軟性とグローバル戦略の展望を語った。実際、PV5は欧州において「2026年 インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、すでに実用性と性能の両面で高い評価を獲得している。
日本市場のニーズに応える「SMART」コンセプト
日本市場には、物流・配送ビジネスを支える中核モデル「PV5 カーゴ(2人乗り貨物バン)」と、次世代EVミニバンとして送迎や観光などに適した「PV5 パッセンジャー(5人乗り乗用バン)」の2モデルが導入される。
Kia PBV ジャパンの田島靖也代表取締役社長は、国内展開にあたりPV5の強みを「SMART」というコンセプトで表現した。
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S(Silent Mobility / 静かな走行): EVならではのスムーズな加速と静粛性に加え、専用サスペンションで快適な乗り心地を実現。早朝や夜間の運行にも適している。
M(Modular Expansion / 架装による拡張性): 国内での架装を前提とし、用途に応じた最適な仕様構築が可能。
A(Accessible Low Floor / アクセスが容易な低床構造): スムーズな乗降と、貨物の積み下ろしの負担軽減に寄与するフラットフロア。
R(Roomy Interior / 広い車内空間): 専用プラットフォームによる無駄のない室内空間。カーゴ仕様では高い積載効率を確保。
T(Total Safety / 総合的な安全性能): 先進運転支援システム(ADAS)を標準装備し、高い安心感を提供。
田島社長はプレゼンテーションの中で、「日本のEV普及率はまだ低いものの、限られた選択肢の中でPV5はカーボンニュートラル達成に貢献する全く新しいモビリティです」とアピール。日本独自の細やかなニーズに応える姿勢を強調した。
価格、販売ネットワーク、そして強力なサポート体制
注目の車両価格は、「PV5 カーゴ」が税込み619万円から、「PV5 パッセンジャー」が税込み679万円からと発表された。最大528kmの走行が可能なロングレンジバッテリー搭載モデルも用意され、実用面での不安を払拭している。
販売ネットワークについては、「Kia PBV 東京西」をはじめ、厚木、町田、名古屋、三重、岡山、福岡の全国7拠点からスタートし、地域に密着したきめ細かな体制を構築する。2026年度中の販売台数としては1000台を計画しているという。さらに、アフターサービスにおいてもBSサミット事業協同組合と提携し、EV対応設備を有する50拠点以上を指定サービス工場として認定する予定で、購入後のサポート体制も万全だ。
発表会の冒頭では、事業パートナーである双日株式会社の代表者も登壇し、「長年自動車産業に関わってきた双日の知見を活かし、Kiaの革新的なEVを日本市場に届けることで、持続可能な社会の実現に貢献したい」と、本プロジェクトへの強い意気込みと期待を語った。
用途に合わせて姿を変える次世代の多目的EVモビリティ「PBV」。企業活動を支えるビジネスの基盤として、さらには車中泊やキャンピングといった豊かなライフスタイルを叶える一台として、日本のモビリティ市場にどのような変革をもたらすのか、その動向に注目したい。




















































