聖地グッドウッドで味わう、680psの非日常的なフルアタック
英国の祭典「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2026」にて、ベントレーは新型コンチネンタルGT Sを披露した。その会場において、同社シャシー開発責任者のドライブによるヒルクライム同乗試乗が実現。最高出力680psの最新PHEVと高度なシャシー制御はいかなる走りを見せるのか。極狭コースを猛烈なドリフトで駆け抜ける限界アタックから、その真のポテンシャルを紐解く。
【画像11枚】新型コンチネンタルGT Sの美麗な姿と、グッドウッドを駆ける勇姿をギャラリーで確認する
過去の銘車から最新モデルまで。グッドウッドFoSを彩るベントレーの世界観
さる2026年7月9日から13日にかけてイギリス・チチェスター州のグッドウッド・エステートで開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2026。このヨーロッパ最大級のムービング・モーターショーにベントレーは、「スーパースポーツ」誕生100周年を祝い、1926年製の初代スーパースポーツ「Smoky」から、トラビス・パストラーナがプロモーション・ムービーでドライブした特別仕様車「スーパースポーツ:FULL SEND」、新型コンチネンタルGT S、新型フライングスパーS、コンチネンタルGTC スピード、ベンテイガEWBアルテナーラといった最新モデルを持ち込んだ。
さらに会場中央に位置する総面積500平方メートルを誇る2階建てのベントレー・ホスピタリティ・ラウンジには、クルーのドリームファクトリーで職人たちが1台あたり56時間を費やして仕上げた3種類のオンブレ(グラデーション)ペイントを施したコンチネンタルGTやベンテイガを展示したほか、会場限定のアパレル・コレクション「1919 コレクション」を展示、販売。世界中から多くのVIP、ゲストが訪れ、そのスピードと世界観に酔いしれた。
システム出力680ps。惜しみなく投入された最新アクティブ・シャシー
そんな会場で、幸運にも新型コンチネンタルGT Sのパッセンジャー・シートに収まり、グッドウッドのヒルクライムコースを体験試乗することができた。
コンチネンタルGT Sは最高出力519ps/最大トルク770Nmを発生する4L V8ツインターボと、190ps/450Nmを発生する電気モーターを組み合わせることで、システム最大680ps/930Nmを発生する。
そのパワーユニットは、従来のコンチネンタルGTと変わらないが、アクティブ・オールホイール・ドライブ、ツインバルブダンパー、前後および左右方向へのトルクベクタリング、48Vシステムのアクティブ・アンチロールシステムのベントレー・ダイナミック・ライド、新世代のESC制御ソフトウェアで構成される「ベントレー・パフォーマンス・アクティブ・シャシー」、電子制御リミテッド・スリップ・デフ(eLSD)、オールホイール・ステアリング(4WS)など、これまでスピードや、マリナーにのみ用意されてきたデバイスを惜しみなくシャシーにインストールしたコンチネンタルGTと、GTスピードの間を埋めるスポーツモデルである。
開発トップ自らがステアリングを握り、いざ100%の全開走行へ
ドライバーを務めるのは、ベントレー・モーターズのシャシー・ダイナミック・システムズ責任者、クレイグ・ニコルソン氏。大学でシャシー・ダイナミックスを学んだのちにグッドイヤーに入社。そこでタイヤ開発に携わった知識と経験を活かし、アウディを経てベントレーに移籍したというシャシー開発のエキスパートだ。
「GT Sではステアリング特性がスポーティになっています。ステアリングのギヤ比自体は変わりませんが、オールホイール・ステアリングを備えたことでより鋭いレスポンスが得られました。ダンパーもハードウェアはGTと同じですがキャリブレーションを変更することで減衰力を高めています」
そうしたシャシーの味付けをしていく過程で、重要な要素の1つがタイヤだ。
「そう、タイヤはとても重要。特にPHEVになって車重が重くなり、よりタイヤへの負担度は増しているからね」
クレイグ曰く、同じピレリのP-Zeroでもものすごい種類のコンパウンドがあり、最適なものを選んでいるのだという。そのために日々、さまざまなシチュエーションで走り込んでいると聞いて、ぜひ遠慮なく100%で走って欲しいとお願いした。
フル加速から一転、1コーナーへの極限フルアタック!
我々が出走するのはイベントの最終盤、日曜夕方のクラス21「スーパーカーラン」。ベントレーからは他にスーパースポーツ:FULL SEND、コンチネンタルGTCスピードが出走するほか、マクラーレンW1、GMA T.50Sニキ・ラウダ、レッドブルRB17など話題のスーパーカーが顔を揃える今年のグッドウッドFoSで最もホットなクラスである。
ちなみに我々の前で走るのはフェラーリFXX。目の前をフルスロットルでスタートするV12サウンドに酔いしれているうちに、我々の出番となった。
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