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ベントレー初のピュアEVとして2026年9月23日に世界初公開された「トルカル」。ポルシェ・カイエンとプラットフォームを共有しつつ、空力至上主義に逆行する伝統美を貫き、最高出力888psを誇る至高のSUVだ。今回は、開発を率いたプロダクト・ディレクターのマーティン・ペイジにインタビュー。ベントレーのDNA継承やこだわりのサウンド、五感を満たす「キュレーション」がもたらす極上空間の真髄に迫る。
【画像84枚】ベントレーのDNAと最新EV技術の融合。「トルカル」の流麗なスタイリングと極上インテリアをチェック
トルカル開発トップ、マーティン・ペイジに訊く
ベントレー・トルカルのプロダクト・ディレクターを務めるマーティン・ペイジ(Martin Page)。2004年に大学を卒業し就職して以来、今日にいたるまでずっとベントレーに勤務しているという生粋のベントレー・マンであるペイジは、最初の10~12年間は、研究開発(R&D)部門でボディ・ストラクチャーを担当。続いてベンテイガのプログラムに関わり、現在生産されているベンテイガ 2のチーフエンジニアに就任。その後、ロングホイールベース版のベンテイガ EWBのプロジェクトリーダーを経て、約4年前から電気自動車(EV)部門へと異動。
2年前にフランク=シュテファン・バリザーがCEOに就任してからは、トルカルの開発プログラムを率いるリーダー(プロダクト・ディレクター)を務めるという経歴の持ち主である。
ここでは、ペイジに新型トルカルの開発に込められたベントレーのDNAや、五感を満たす没入型体験について語ってもらった。
ベントレーの新たな顧客層を開拓する「選択の贅沢」
トルカルはベントレー・モーターズにおける「新たなプロダクトライン」。これまでベントレーを検討したことがなかったような、少し新しい層のお客様や、「スポーツSUV」セグメントに近い新しい市場をターゲットにしています。
バリザーCEOの言葉にもある通り、トルカルは「我が社の歴史において、最も熟考を重ねて作られたクルマ」と言えます。
電気パワートレインの提供により、私たちは「選択の贅沢(Luxury of Choice)」という価値を実現しました。現在のベントレーは、純内燃機関(ICE)、ハイブリッド(PHEV)、そしてこのトルカルのような電気自動車(BEV)にいたるまで、すべてのパワートレインをポートフォリオに揃えています。お客様はご自身のニーズに合わせて、最適なクルマを「贅沢に選ぶ」ことができるのです。
情熱を注いだ「オーセンティシティ」と、心地よい駆動音の再現
私たちはトルカルで非常に複雑なシステムを開発しました。最初から最後まで、本当にエキサイティングで興味深い挑戦の連続でした。その中から、あえて2つか3つの要素をピックアップしてお話ししましょう。
まず第一に、「ベントレーのDNA」を確実に継承すること。これは私たちにとって極めて重要なことでした。新しいEV技術を駆使しながら、いかにして「ベントレーとしての本物感(オーセンティシティ)」を表現するかという点は、チーム全体が最もフォーカスし、情熱を注いだポイントです。
第二に、チームが本当に血の滲むような努力を重ねた領域、それは「プロパルジョン・サウンド(駆動音・加速音)」です。これまでのV8エンジンの心地よいサウンドや、心に響くアコースティックな駆動音をイメージしてみてください。
EVでそれを再現するにあたり、ドラムの繊細な響きや、車内における音のバランスを完璧な位置に落とし込む作業は、本当にチャレンジングでした。実は今朝も、最新のサウンド・キャリブレーション(音響調整)の最終評価をするために、実車のテストドライブに行ってきたばかりなんですよ。
ミシュランの星付きレストランのような「五感の没入体験」を
そして最後の一つは、トルカルのトピックの一つでもあるキュレーション・エンジンについてです。
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