テスト車両は暫定的な形状ながら巨大なリヤウイングを装着!
992世代となった「ポルシェ911」のピュアスポーツモデル、次期「911 GT3」と思われるプロトタイプがニュルブルクリンクで高速テストを開始した。
人目にさらされる状態はウィンターテスト以来となるが、今回の開発車両でもカモフラージュされた部分は多く外観のディテールは不明だ。とはいえフロントバンパーのコーナーエアインテークの形状が若干見えてきているほか、この開発車両では初めてリヤディフューザーが装着されている。一方、これまでのGT3や「GT3RS」でも見られない巨大なリヤウイングはマウンティングブラケットが非常に大きく分厚い状態だけに、これが市販型に採用される最終的な形状なのか否かは判断できない。
なお、開発車両では高性能なブレーキシステムの「PCCB(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ)」が確認できるが、GT3ということで生産型にも採用されることは確実。また、リヤウインドーに見えるハイマウントストップランプは最終的にリヤウイング内に収まるはずだ。
GT3ともなれば注目されるのはパワーユニットだが、搭載が予想されるのは従来通りの4L自然吸気フラット6。噂されていた電動化は見送られるようだが、最高出力は550psまで引き上げられているという。そのワールドプレミアは、当初9月のフランクフルト・ショーと予想されていたが2020年以降にズレ込む可能性が出てきた。実際、今回のプロトタイプが次期GT3だとすれば前述のリヤウイングをはじめ暫定的な部分が多すぎるからだ。