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BMWが次世代車に関する意識調査を実施

次世代車に興味はあるものの価格も重視。大気汚染物質に対する認識度は今ひとつ

BMWの日本法人が「次世代車」に関するアンケート調査を今年4月に実施。輸入車、国産車を問わず月に1回以上クルマに乗る20歳〜69歳のドライバー男女600人から回答を得て、集計結果を公表した。質問事項はクルマを選ぶ基準や次世代車に対する見方、クルマの排ガスに関する意識など多岐におよぶが、まず次世代車に対する印象という点では半数近い48.3%が「車両本体価格が高い」と回答している。この場合の次世代車は電気自動車(EV)や燃料電池車が想定されていると思われるが、まだ「環境にいいクルマは高価」という認識が根強いことが分かる。

一方で気になったのがクルマの排出物質(有害物質)についての質問で、CO2を「よく知っている」人は62.5%だったが、NOx(窒素酸化物)となると25.5%、PM(粒子状物質)は22.8%と低く、認知度はあまり高くないようだ。とはいえ「名前は知っている」という人はNOx、PMとも6割を超えており、次世代車はこうした有害物質を減らす方向にある、という意識を持つ人は少なくないと思われる。

この手のアンケート調査は公的機関や調査会社、ユーザー団体などが手がけることは多いが、輸入車インポーターが行なって結果を公表するケースはあまり聞かないだけに興味深いところ。次世代車に対する認識は国によっても異なるであろうし、調査結果がドイツの本社に伝わることでクルマ作りやPR戦略にどんな影響をおよぼすのか!? そのあたりも気になるところだ。

ルボラン2020年7月号より転載
田畑修

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