ニューモデル

伝統のネーミングが復活! 「BMW1シリーズ」のスポーツ仕様「128ti」がデビュー

前輪駆動モデルの高性能版。265ps/400Nmの2Lターボ搭載により0-100km/h加速を6.1秒でこなす

10月7日、BMWは「1シリーズ」のラインアップにパフォーマンスモデルとなる「128ti」を設定したことを発表した。欧州市場では11月に導入される予定で、ドイツでの販売価格は4万1574.79ユーロ(約518万円)。

128tiは、「118i」や「118d」といったスタンダードモデルと、トップパフォーマンスモデル「M135i xDrive」の間を埋める、前輪駆動モデルのハイパフォーマンスグレード。「ti」とはTurisomo Internazionaleの略称で、1960年代の「1800TI」や「2002TI」、1990年代後半の「323ti コンパクト」や「325ti コンパクト」などに採用されてきた経緯を持つ。そんなtiのネーミングが現行1シリーズで復活を遂げたのである。

パワートレインは265ps/400Nmを発揮する2L直列4気筒ターボと、8速スポーツAT(ステップトロニック)の組み合わせで、6.1秒の0-100km/h加速タイムを実現する。このエンジンは、306ps/450Nmを引き出すM135i xDrive用の2L直4ターボの派生ユニットで、前輪駆動モデル用に最適化されたもの。ちなみに車両重量はM135i xDriveより約80kg軽い1445kg(欧州仕様値)。

前輪駆動車としてはハイスペックといえるエンジンに合わせて、標準モデルより10mmローダウンする専用セッティングのMスポーツサスペンションや、トルセンLSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)、専用セッティングのステアリングを採用し、FFホットハッチモデルならではの魅力的なドライビングプレジャーに焦点を当てた仕立てが特徴となっている。

内外装も128tiならではのディテールが与えられている。Mスポーツをベースに、エクステリアは前後バンパーのエアインテーク/エアアウトレット、tiのロゴを添えたサイドスカートにアクセントカラーをあしらう。このアクセントカラーは、ボディカラーがアルピンホワイトの場合はレッド、メルボルンレッドとミサノブルーの場合はブラックとなるが、必要に応じて削除することもできる。

ブレーキはMスポーツブレーキシステムが標準装備され、レッドペイントされたキャリパーを採用。ホイールは18インチサイズのYスポーク553Mバイカラー軽合金タイプで、タイヤサイズは225/40R18。スポーツタイプのタイヤを標準装着するが、無償オプションでミシュラン・パイロットスポーツ4を選択できる。

インテリアでは、インパネやフロントがスポーツタイプとなるシート、中央の「ti」刺繍を含むフロントセンターアームレスト、ドアパネルなどにレッドステッチが施され、独特の雰囲気を演出。シートバックのセンターにもレッドアクセントが施され、スポーティな走りのイメージを高めている。

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