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アウディ新型「Q4 e-tron」発表。新モーター採用による航続592km達成と、ブランド初「双方向充電」が示す次世代の完成形

新型アウディQ4 e-tron
新型アウディQ4 SUV e-tron
新型アウディQ4 Sportback e-tron
新型アウディQ4 e-tron

ドライブトレインの刷新と次世代インフォテインメントで、プレミアムコンパクトEVの基準をアップデート

アウディは2026年4月27日、ブランドの電動モデルを牽引するベストセラー「Q4 e-tron」および「Q4 Sportback(スポーツバック)e-tron」の大幅なアップグレードを発表した。高効率な新モーター採用による航続距離の延長や、最大185kWへの充電性能強化が図られている。さらにアウディ初となる双方向充電機能の搭載や、最新インフォテインメントによるデジタル空間の進化など、多岐にわたる改良が施された。

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新開発モーター「APP350」がもたらす、航続距離592kmという余裕

日常の利便性を大きく左右する駆動システムにおいて、新型Q4 e-tronは大幅な進化を遂げている。すべてのモデルのリアアクスルには、高い効率を誇る新しい永久磁石同期モーター「APP350」が搭載された。シリコンカーバイド半導体を採用したパルスインバーターなどの新開発パワーエレクトロニクスを導入し、スイッチング損失を低減している。これに加えて新しい低粘度潤滑油の採用により摩擦損失も抑えられており、従来モデルと比較して駆動系全体の効率が約10%向上した。

バッテリー総電力容量は63kWhと82kWhの2種類が用意されている。高効率化の恩恵により、82kWhバッテリーを搭載し後輪駆動を採用する「Audi Q4 Sportback e-tron performance」では、一充電走行距離が最大592kmに達している。充電性能に関しても強化が図られており、「Audi Q4 SUV e-tron quattro performance」および同Sportbackモデルにおいては直流急速充電の最大能力が従来の175kWから185kWへと引き上げられた。バッテリー残量10%から80%までをわずか27分で充電でき、Sportbackのquattro performanceモデルであれば10分の充電で約185km分の航続距離を追加可能だ。充電ケーブルを接続するだけで自動的に認証から課金までを行うプラグアンドチャージ機能も新たに標準装備されている。

クルマを社会の蓄電池へ。ブランド初となる双方向充電(V2H/V2L)機能

今回のアップグレードにおける最大のトピックのひとつが、アウディ初となる双方向充電機能の採用である。車両から外部の電気機器へ直接電力を供給するV2L機能を備えており、トランク内に設置された家庭用電源ソケットを介して、電動アシスト自転車の充電などが可能となっている。サイドの充電ポートにオプションのアダプターを接続すれば、キャンピング用の3.6kW出力なども利用できる。

さらにドイツ、オーストリア、スイスにおいては、車両の電力を家庭に供給するV2Hにも対応する。対応するDCウォールボックスを介して高電圧バッテリーを家庭用エネルギー貯蔵装置の補助として機能させ、太陽光発電システムなどと連携することで自家消費を最適化できるという。電力供給はバッテリー残量が20%から80%の間で行われ、放電量は走行距離換算として仮想オドメーターに表示されるなど、バッテリー保護にも配慮されたシステムだ。

4種類のシグネチャーを選択可能。表情を変える次世代OLEDライティング

外観は、さらにモダンでダイナミックなプロポーションへと磨き上げられた。高く直立したフロントマスクの中心にはボディ同色仕上げのシングルフレームが配置され、一体感を強調している。S line仕様を選択するとバンパーコーナーにマット仕上げのセレナイトシルバーの縦型ブレードが追加され、個性を際立たせるディテールが用意されている。新しいエクステリアカラー3色と新デザインホイール5種類が追加され、カスタマイズの幅も広がっている。

アウディの代名詞であるライティングテクノロジーも次世代へと進化した。フロントにはセグメントテクノロジーを用いたデジタルLEDデイタイムランニングライトが搭載された。リアには第2世代のデジタルOLEDリアライトが採用されており、合計284セグメントを備える6枚のデジタルOLEDパネルが専用アルゴリズムによって1秒間に複数回新しいライトパターンを生成。走行中もシグネチャーが動きを持続し、ダイナミックな表情を演出するという。最大4種類のデジタルライトシグネチャーを選択できるほか、後続車が接近しすぎた際に警告を発する近接警告ライティングも設定され、デザイン性と安全性を高次元で両立している。

ChatGPT統合による自然な対話と、直感性を極めたデジタルステージ

インテリアは、直感的な操作性と上質な空間を両立したデジタルステージを中心に再構築されている。11.9インチのインストルメントクラスターと12.8インチのMMIタッチディスプレイに加えて、アウディ史上最大となる12インチのパッセンジャーディスプレイがオプション設定された。インフォテインメントシステムはAndroid Automotive OSを基盤としており、ChatGPTの統合によって車両とのより自然な対話や情報検索が可能となっている。オプションのARヘッドアップディスプレイを装着すれば、ナビゲーションの指示などがドライバーの約10m前方に浮かんでいるかのように投影され、安全な運転操作をサポートする。

新しいセンターコンソールには各15W出力の冷却機能付きワイヤレス充電トレイが2基備わるなど、機能性も引き上げられた。ラゲッジ容量は通常時で515L、リアシート格納時には最大1487Lまで拡大し、quattroモデルでは牽引能力が1800kgに達するなど幅広い実用性を備えている。運転支援システムも強化されており、90km/h以上の高速道路で車線変更をステアリング操作を含めて支援するアダプティブドライビングアシスタントプラスが用意された。

欧州では2026年夏より納車開始。用途で選べる4つのパワートレイン

新型Q4 e-tronは、SUVとSportbackの2種類のボディスタイルに、出力の異なる4種類のパワートレインを展開する。エントリーモデルとなる後輪駆動の「Q4 SUV e-tron」および「Q4 Sportback e-tron」は、最高出力150kW(204ps)、最大トルク350Nmを発揮する。より高出力な「performance」は最高出力210kW(286ps)、最大トルク545Nmとなり、0-100km/h加速は6.6秒を誇る。

四輪駆動モデルとしては、最高出力220kWを発揮する「quattro」と、システム最高出力250kW(340ps)に達する最上位モデル「quattro performance」が設定されている。この最上位モデルの最大トルクはリアが545Nm、フロントが134Nmであり、0-100km/h加速は5.4秒という強烈なパフォーマンスを発揮する。最高速度はエントリーモデルが160km/h、それ以外の3グレードはすべて180km/hとなる。

欧州市場においては2026年5月から受注が開始され、同年夏からの納車が予定されている。ドイツ本国でのベース価格は、63kWhバッテリーを搭載するQ4 SUV e-tronが4万7500ユーロ(約886万円)、Sportbackモデルが4万9450ユーロ(約923万円)からとなっている。82kWhバッテリー搭載モデルは、SUVモデルが5万3500ユーロ(約998万円)から、Sportbackモデルが5万5450ユーロ(約1035万円)からの設定だ。電動化への移行を推進するアウディにとって、この大幅に進化した新型モデルは、市場での存在感をより一層高める重要な役割を担うことだろう。

【ル・ボラン編集部より】

Q4 e-tronはアウディで唯一「MEB」プラットフォームを採用し、後輪駆動でありながら緻密な制御による確かなトラクションと高い静粛性で、ブランドの矜持を証明した。今回の進化は、その盤石な基礎を土台とした知能化と機能の拡張にある。新モーターによる航続距離の伸長にとどまらず、ブランド初の双方向充電機能やChatGPTの統合により、クルマを単なる移動手段から生活インフラへと昇華させている。「技術による先進」を実用性の面から静かに体現する、実にアウディらしいアップデートだ。

【画像62枚】ChatGPT統合のコックピットとSUVの威風。大幅進化を遂げたアウディ「Q4 e-tron」のエクステリア&インテリアをすべて見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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