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パリの美意識が宿る750kmの旅。新型「DS N°8」、1005万円から始まるフレンチ・ラグジュアリー

東京から青森まで無充電で行ける!?

ステランティスジャパンは2026年5月28日、DSオートモビルの新世代フラッグシップモデル「N°8(ナンバーエイト)」を、全国のDSオートモビル正規ディーラーにて発売した。希望小売価格(税込)は10,050,000円から。

【画像22枚】N°8が提示する、これからの“美しきEV”の形を細部まで見る!

美しさと空力性能を追求したエクステリア

DS N°8のプロポーションはSUVの力強さとクーペの優雅さの融合を目指したもので、官能的な曲面とシャープなラインのコントラスト、未来的でありながら普遍的な美しさが特徴であるとされる。フロントフェイスでは、ヘッドライトに3つのライトユニットと8つのダイヤモンド型LED装飾を水平に配置し、独創的なライトシグネチャーを形成。左右には特徴的なV字の縦型LEDデイライト、そしてDSライトブレードがワイドなフォルムを強調。

さらに、光のラインが流れるように輝くDSルミナススクリーンを搭載。これはルックス上の機能だけでなく、空気の流入を抑える構造により空力性能の向上にも貢献するという。

リアには、DSオートモビルのラインナップでは初となる、垂直ラインを取り入れた3D LEDテールランプを採用。立体的なスケールパターンが織りなす光の表現により、後方からも認識できる確固たる個性と存在感を演出した。

車体上面には、多層構造のガラスと先進的なコーティング技術を組み合わせたというラミネーテッドパノラミックガラスルーフを採用(アブソリュートコンフォートパッケージ)。断熱、遮熱性能に優れ、四季を通じて快適な室内環境を維持でき、キャビンを自然光で満たすことができるという。

足元には、20インチアロイホイール と、N°8専用に開発された21インチ鍛造アロイホイール(メーカーオプション)を用意。後者は最先端の鍛造技術により、軽量さと高強度を兼ね備え、ばね下重量低減によって乗り心地と走行性能の向上に特に寄与するとのこと。

先に一部触れた通り空力性能も徹底的に追求されている。フロントには空気の流れを最適に制御するアクティブエアグリッドシャッターを採用、必要に応じて自動で開閉し、効率的な冷却と空力性能の向上の両立を図っている。

サイドビューはエッジを極力排した滑らかな曲面で構成。フロントドアハンドルはボディ面と一体化したリトラクタブルタイプ、リアドアハンドルはウィンドウ内に収め、シームレスな造形としている。これらに加え、100%電気自動車ならではのフラットなボディ下部とも相まって、Cd値は0.24というクラス最高レベルを達成した。

ボディカラーは「クリスタル パール」、「ノアール ペルラネラ」、「グリ パラディオム」に2色の新色「ブラン アルバータ」「ブルー トパーズ」を加えた、5色で展開される。

静けさと上質さを極めたインテリア

室内は、フランスのクラフトマンシップ “サヴォア・フェール” が息づく、静けさと上質さに満ちた空間を目指したもので、ダッシュボードからドアトリムまでをシームレスに構成、車内全体を一体感のあるコックピットとした。素材には最上級のナッパレザーを、シート、ダッシュボード、ドアトリムまで広範囲に使用。パールトップステッチや、パリの伝統装飾に着想を得た “クル・ド・パリ” パターンが随所に施されている。

シートは、DS AERO SPORT LOUNGEコンセプトに基づいた一体型ヘッドレストデザイン。高密度フォームとアジャスタブルボルスターにより、体格や走行状況に応じて身体を適切に支え、長距離走行においても快適性を維持するという。ヘッドレスト下部にはネックウォーマーを初装備、寒い季節でも、首元から直接温めることができる。

さらにアブソリュートコンフォートパッケージでは、フロントシートにベンチレーションマルチポイントランバーサポートを、リアシートにベンチレーションを装備、まるでファーストクラスのような座り心地とのことだ。

ステアリングホイールは、クルージングヨットから着想を得たというXシェイプを採用。インテリアを彩るアンビエントライトは8色から選択可能で、ドアやダッシュボードをやわらかく照らす光のラインが、感性に響く優雅な空間を演出する。

室内の静粛性も高レベルで追求されており、丹念に設計されたエアロダイナミクスに加え、消音効果を高めたラミネーテッドガラスや、細部まで配慮された遮音設計により、外部からのさまざまなノイズの低減が図られている。

その中核を担うのはDSオートモビル独自の3層シーリング構造で、ドアおよびボディサイドに3つの異なるシーリング層を設けることで音の侵入経路を多重に遮断し、高い遮音性能を実現するという。中でも3層目のシーリングはドア下部まで延長、より広範囲を密閉し、一般的な構造と比較してさらに高い遮音効果を発揮するとされている。

フォーミュラEで培われた技術を投入

N°8は、CおよびDセグメント向けに設計されたプラットフォーム「STLA-Medium(ステラ ミディアム)」を採用し、大容量97.2kWhのバッテリーを搭載する。これにより、WLTPモードで750kmというクラストップレベルの航続距離を実現。

急速充電は最大160kWに対応し、バッテリー残量が少ない状態から中間域にかけて高い充電性能を維持するとされる。特に約55%までは、150kW以上の出力を安定して受け入れることができ、充電の初期から中盤にかけて効率的に電力を取り込む設計。さらに80%までの平均充電出力は約126kWに達し、クラスでも高い水準の充電性能を誇る。

パワートレインには、前後に高効率電動モーターを搭載したデュアルモーターAWDシステムを採用。システム最高出力は350psに達し、0-100km/h加速は5.4秒を達成。FIAフォーミュラE選手権で培われた電動化技術を生かし、レスポンスに優れたダイナミックな走りと高い効率性能を両立したという。

バッテリーはフロア中央に配置され、低重心化と前後重量配分の最適化に貢献。AWDシステムと相まって、高速走行時の安定性とコーナリング時の正確なハンドリング性能を高い次元で実現したとされる。さらに、新開発のサスペンションとDSアクティブスキャンサスペンションにより、路面状況に応じてダンパーを制御、優れた乗り心地と走行安定性の両立が図られている。

エネルギー効率の面では、やはりFIAフォーミュラE選手権で培われた技術を応用した、回生ブレーキシステムを搭載。3段階から選択可能な回生モードにより、減速時のエネルギーを効率的に回収し、航続距離の延伸に貢献。アクセル操作のみで減速、停止が可能なワンペダルドライブにも対応し、都市走行における快適性と操作性を向上させたという。

DS IRIS SYSTEMを初採用

インフォテインメントには、ブランドとして初めて16インチワイドタッチスクリーンを備えたDS IRIS SYSTEM(アイリスシステム)を採用。ドライバーと乗員のインタフェースを明確に分け、直感的な操作性と高い利便性を目指している。スマートフォンに通ずる操作ロジックを採用し、ウィジェット(機能や情報を画面に表示するショートカット機能)のカスタマイズにも対応、ニーズに応じた快適な操作環境を提供する。

音響システムには、フランスのハイエンドオーディオブランド、FOCAL(フォーカル)社の3Dプレミアムオーディオシステムを採用。14基のスピーカーと高出力アンプにより、音の広がりや奥行き、細やかなニュアンスまで際立ち、まるでコンサートホールにいるかのような臨場感ある音響体験をもたらすという(アブソリュートコンフォートパッケージ)。

さらに、視認性と安全性の向上のため、DSオートモビル独自のライティング技術であるDSピクセルLEDビジョンを採用。走行状況に応じて照射範囲と光量を細かく制御し夜間走行時の視認性を高めるとともに、対向車への眩惑を抑えることができるという。車両後方のカメラ映像を表示するデジタルルームミラーも装備、後部座席の同乗者や荷物による視界の遮りを軽減。

希望小売価格(税込)は、N°8 ETOILE(エトワール)AWDが10,050,000円、N°8 ETOILE AWD アブソリュートコンフォートパッケージが10,450,000円となる。

【ル・ボラン編集部より】

BEVのフラッグシップは無機質なデジタルの塊になりがちだが、N°8は一線を画す。フォーミュラE直系の技術による圧倒的パフォーマンスと、仏伝統の職人技「サヴォア・フェール」が息づくアナログな温もりとが、極めて高い次元で融合しているのだ。最新のプラットフォームを採用しつつも、クル・ド・パリ装飾に囲まれた空間には懐かしさが漂う。過去のDS9やDS4から継承したアヴァンギャルドな精神は、アクティブスキャンサスによるフラットな乗り味を得てさらなる洗練を見た。新世代フレンチ・ラグジュアリーの金字塔である。

■DS N°8公式サイト

【画像22枚】N°8が提示する、これからの“美しきEV”の形を細部まで見る!

LE VOLANT web編集部

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