マツダの屋台骨が9年ぶりに世代交代!
2012年、「SKYACTIV技術」と「魂動デザイン」という、現在のマツダのクルマ作りの根幹をなすテクノロジーを全面的に採用した第1弾として初代モデルがデビュー。いまや、国内年間販売台数の約25%を占める、文字通りの屋台骨が3代目へとバトンタッチした。コンセプトは「多様なライフスタイルにマツダらしく寄り添う一台」。その第一報をお届けしよう。
【画像11枚】ついに3代目へ!新型CX-5試乗で分かったマイルドハイブリッドの実力と「進化」を超える完成度
新世代のハイライトは「シャシー性能」にあり
約9年ぶりにフルモデルチェンジを受けた基幹モデルの試乗となれば、開発陣からの熱量にヒリヒリしつつ乗り手はやや緊張を強いられるものだが、新型CX-5の場合はちょっと違った。サッと運転席に乗り込みスターターをプッシュ、モーターアシストによりスーッとスムーズに加速するまでの過程はごく自然だし、そのまま最初の曲がり角でステアリングを切り込んだときのボディの動きもスッキリと穏やか。その段階でもう、基本性能の高さが窺い知れたからだ。
スマートさを増したエクステリアとモダンな室内空間
プラットフォームは先代からのキャリーオーバーとなるが、前後オーバーハングはそのままにホイールベースを115mm延長して後席空間にゆとりを持たせ、全長も+約115mmとなり、横から眺めるとスマートでスクエアになった印象を受けるものの決して冗長ではなく、厚みを持たせて存在感を増したフロントエンドとのバランスはいい。エネルギッシュな基本フォルムはキープコンセプトだから、新型とはいえ誰の目にもCX-5であることは明らかだ。

コクピットまわりは水平基調のクリーンでモダンな造形。ダッシュセンターのタッチ式ディスプレイはLが大型の15.6インチ(写真)で、そのほかは12.9インチが標準となる。ステアリングセンターには「MAZDA」の新ロゴが光る。
室内はクリーンでモダン、近年のマツダデザインよろしくオーバークオリティともいえる空間が広がる。最上級のLは15.6インチの大型ディスプレイをセンターに据えて、Google搭載のインフォテインメントシステムに操作系を集約。ダッシュボードは低くフラット、スイッチ類もよく整理されており、ドライバーオリエンテッドな運転環境作りは、こちらもマツダならではといえる。
マイルドハイブリッドの走りと上質なフットワーク
パワートレインは、マイルドハイブリッド搭載の2.5L直噴ガソリン+6速ATで、駆動方式はFFの2WDと4WDから選べる。従来モデルで好評だったディーゼルは(残念ながら)今回を機にキャンセル、新開発の「SKYACTIV-Z」エンジンをベースにしたハイブリッドが、本年中にも選択肢に加わることになるはずだ。
今回は4WDをメインに試乗したが、総じて印象はよかった。冒頭でお伝えしたように、マイルドハイブリッドによりスタートから車速に乗るまでの加速はきわめてスムーズで、街中でのストップ&ゴーや、やや煩雑な交通の流れのなかでもストレスフリーでいられる。高速走行ではモーターアシストがないぶんパワーの伸びに期待はできないが、一定速度でクルージングするような場面なら不満はない。ただ、追い越し加速時などにアクセルペダルを強く踏むと、やや大きめのキックダウンでノイズの高まりとともにギクシャクするケースも。多段ATやDCTに慣れてしまった身としては、ギアリングの見直しなどを望みたいところだ。
「進化」ではなく「深化・熟成」
一方で、フットワークは予想を上回るほどの高みにあった。車速や路面を問わずに乗り心地はフラットでしなやか。ダンパー減衰の初期応答をぎりぎりまで高めた上でバネレートを低め、操縦安定性と乗り心地のミートポイントを探った結果というが、左右にステアリングを切った際のきれいな身のこなしと軽快な足さばきも、重心が高いSUVとは思えぬほど。ボディの四隅に神経が行き届くような一体感の高さを伝えてくる。ちなみに、より気持ちのいい走りを求めるなら2WDで決まりだ。
誤解を恐れずに言うならば、新型CX-5は、“進化”というよりも、磨き上げてきた技術や精神が時代に邂逅した“深化・熟成”というフレーズのほうが相応しいように思える。これは最大級のホメ言葉である。
【画像11枚】ついに3代目へ!新型CX-5試乗で分かったマイルドハイブリッドの実力と「進化」を超える完成度
【specification】マツダCX-5 L
■車両本体価格(税込)=4,306,500円
■全長/全幅/全高=4690/1860/1695mm
■ホイールベース=2815mm
■車両重量=1740kg
■エンジン種類=PY-VPH/直4DOHC16V
■総排気量=2488cc
■最高出力=178ps(131kW)/6000-6200rpm
■最大トルク=237Nm(24.2kg-m)/3800-4000rpm
■モーター最高出力=6.5kW/1000rpm
■モーター最大トルク=60.5Nm(6.2kg-m)/100rpm
■燃料タンク容量=58L(レギュラー)
■燃費(WLTC)=14.2km/L
■トランスミッション形式=6速AT
■サスペンション形式=前 ストラット/コイル 後 マルチリンク/コイル
■ブレーキ 前/後=Vディスク/ディスク
■タイヤ(ホイール)=前 225/55R19(7J)後 225/55R19(7J)















