日常の買い物で直面する、小さなイライラと非効率
スーパーマーケットへ行くたびに「なんだかなあ」と思うことがある。
入口で買い物カゴを手に取り、目当ての商品を次々にカゴへ入れ、レジ前の列に並ぶ。自分の番がやってきて、レジにカゴを置く。レジスタッフの方はカゴから品物をひとつひとつ取り出し、バーコードを読ませ、チェック済み商品専用のカゴへ入れる。この時、気を遣ってくださって、ペットボトルなどの重いものは下のほうへ、ポテトチップなどの軽いものはその上に配置してくれる。支払いを済ませ、通称サッカー台と呼ばれるところで持参したエコバッグに商品を入れる。
【画像8枚】数万点の部品が1台のクルマになる奇跡。高品質と低価格を両立するダイハツの生産現場をギャラリーでチェック
■「渡辺慎太郎のツベコベイワセテ」連載一覧はコチラ
問題はこの時だ。エコバッグにだって重いものから入れたいのに、それらはカゴの1番下に埋もれている。その上に乗っかっている軽いものをいったんカゴから出すか脇によけ、重いものを発掘してから入れ、それからようやく軽いものを収めていく。
3回の「商品移動」がもたらす極めて非効率なロジスティクス
スーパーマーケットなどでは、「商品を入れる」作業が都合3回生じる。欲しい商品をカゴに入れる時、レジスタッフがチェック済み専用カゴに入れる時、そして最後に持ち帰るためのエコバッグや袋に入れる時だ。それぞれの段階でそれなりに考えたり配慮したりしながらやっているのに、1回目と2回目の努力は結局3回目でチャラになってしまう。この、極めて非効率なロジスティクスがどうにかならないものだろうかと、いつも思っている。

ダイハツの大分(中津)工場。写真の上に見える積み出し埠頭まで、工場から専用の搬送用道路が整備されている。軽商用車と軽乗用車の多品種混流ラインを持つ第一工場と軽乗用車専用の第二工場と合わせて、年間で最大46万台の生産能力を誇る。
ちなみに某スーパーマーケットでは、専用のエコバッグをチェック済み専用カゴに先に配置してから、レジスタッフの方がそこへ商品を入れてくださる。自分が知る限り、この方法が現時点ではもっとも効率的だ。店内にある数多のカメラがカゴに入れた商品を認識して、そのまま店を出ても後から請求がちゃんと来るような次世代型店舗も存在するようだけれど、自分が生きている間に広く普及するかどうかは微妙である。
ダイハツの軽自動車生産現場で見た「無駄なき世界」
ダイハツの大分(中津)工場の見学会に参加した時に「スーパーマーケットにおける非効率なロジスティクス問題」が思い浮かんでしまった。工場というのは、非効率を絶対に許さないよう徹底的に管理された空間だからである。
この記事はLE VOLANT LAB会員限定公開です。
無料で会員登録すると続きを読むことができます。







