標準モデルとターボの2グレードを設定
3月20日、ポルシェは新型クロスオーバーSUVの「カイエンクーペ」を、ドイツ・シュツットガルトで発表した。
ポルシェAGのオリバー・ブルーメ会長は、次のように紹介している。
「カイエンのクーペバージョンは、最新世代のカイエンに搭載された技術的ハイライトが組み込まれているだけでなく、ダイナミックなデザインと新しい技術的ディテールによる独自性も備えています」
展開されるグレードはスタンダードモデルの「カイエンクーペ」と、高性能版の「カイエンターボクーペ」。カイエンクーペには340ps/450Nmを発揮する3L V型6気筒ターボを搭載。スポーツクロノパッケージが標準装備されることにより、0-100km/h加速タイムは6.0秒、最高速は243km/hをマークする。オプションのライトウエイトスポーツパッケージを選択すると、0-100km/h加速は5.9秒に短縮される。
一方、「カイエンターボクーペ」には550ps/770Nmを引き出す4L V型8気筒ツインターボを搭載。0-100km/h加速を3.9秒でこなし、最高速は286km/hに届く実力の持ち主だ。
車両後部に向かって急勾配の傾斜をもつルーフラインが特徴的なカイエンクーペのボディは、再設計されたリヤドアやフェンダーにより、リヤドレッドがカイエン比で18mm拡大。クーペ独自のアピアランスが表現されている。
固定式のルーフスポイラーに加えて、ボディ後端にはアダプティブルーフスポイラーを装備。90km/hを超えると135mmせり上がり、後輪の接地性を高めると同時にエアロダイナミクスの最適化を図る。
カイエンクーペにはガラス面積92平方cmのパノラマガラスサンルーフが標準装備されるが、オプションのライトウエイトスポーツパッケージのひとつとしてカーボンルーフを選択することが可能。オプションパッケージにはそのほか、軽量な22インチGTデザインホイールや、クラシックな千鳥格子柄ファブリックを組み合わせるシート、インテリアのカーボンファイバーおよびアルカンターラアクセントによるスポーツデザインパッケージも用意されている。カイエンターボクーペパッケージにはスポーツエキゾーストシステムも含まれる。
4名掛けのキャビンはスポーティなボディシルエットにもかかわらず、カイエンよりも後席の着座位置を30mm下げることによって、後席乗員の頭上にも十分なスペースが確保されている。荷室容量は625L(ターボクーペは600L)で、リヤシートを倒すと1540L(ターボクーペは1510L)に広がる。