ファッショナブルでも走りには妥協せず
AMG GTにオープンバージョンが追加される。同じ2シーターのスポーツカーであるSLとのカニバリズム(共食い)懸念から、一部ではAMG GTにソフトトップは投入されないという見方もあったが、このスクープの通り、すでにソフトトップ仕様の投入は決定事項であるようだ。発表時期は来年早々になるといわれている。
カタチはAMG GTのクーペスタイルのルーフが、丸みを帯びたソフトトップに変わり、もともとコンパクトに見えるパッケージングとあいまって、リアの丸み感が強調されたクラシック・ビューティな新テイストも醸し出している(いや、本当はトップを開けばいっそうよくわかるはずなのだが……)。競合車(ポルシェ911やジャガーFタイプ)が非常に張りのあるグラマラスなリアスタイルをウリにしているのに比べ、引き締まった丸みを見せるこのAMG GTコンバーチブルはそれらとはやや毛色の違うキュートさだ。
パワーユニットはもちろん4.0リッターのV8ツインターボで、クーペ同様にやや高出力なS仕様を加えた2バージョンとなる模様。最近GT Rでラディカルな空力デザインをみせたAMGだが、こういう丸みを感じる子洒落た造形でもいい味を出すとは、好事家にはうれしい誤算というべきか。さすがAMGと思うのは、素のGTクーペよりもネガティブ気味なキャンバーなどを見ると、スタイリッシュなソフトトップであっても相変わらずパフォーマンスには本気だということだろう。
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Text:Makoto TAKEHIRA Photo:Apollo News Service
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