ディーゼルにハイブリッドも用意
BMWの5シリーズ・セダンがフルモデルチェンジを受けて、7代目に進化した。コードネームは「G30」。BMW AGのハラルド・クルーガー会長は次のように紹介する。
「第7世代となる新型BMW5シリーズは、未来への道を指し示しています。私たちは新型5シリーズを完成させるために不可欠な要素として、先進的な技術を投入すること、エモーショナルな製品であること、積極的なデジタル化を掲げました。新型5シリーズは技術的な新しいベンチマークとなるだけでなく、ビジネスセダンでありながら、とてもエモーショナルな魅力を備えています。」
新世代のBMW車に適用される「BMWエフィシェント・ライトウェイト」と呼ぶ軽量設計の概念に則り、アルミニウムや高強度鋼の使用量を増加させたボディは、従来型より最大で100kgの軽量化を実現。BMW車の特徴である優れた前後重量配分や、ボディの高いねじれ剛性を軽量ボディで達成している。
新型のボディサイズは全長4936×全幅1868×全高1479mmで、ホイールベースは2975mm。従来型に比べて29mm長く、8mm幅広く、15mm高くなり、ホイールベースは7mm伸ばされた。
注目は自動運転技術の採用だ。新たなドライバー支援機能として、レーン・チェンジ・アシスタントやレーン・キープ・アシスタントが挙げられる。いずれも、クルマが積極的に修正操舵入力に介入することで、衝突の回避支援に寄与する。
新型5シリーズは2017年2月11日より、欧州を皮切りに販売がスタートする予定。まず市場導入されるのは「530i」「540i」「520d」の3機種で、それぞれFRとxDrive(4WD)を設定する。530iには252ps/350Nmを発する2.0リッター直列4気筒ターボを、540iには340ps/450Nmを引き出す3.0リッター直列6気筒ターボを、520dには190ps/400Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボを搭載する。
追って2017年3月からは、ディーゼル車の高出力版「530d」や、プラグインハイブリッド仕様の「530e iパフォーマンス」、ガソリン車の高出力版「M550i xDrive」などが導入される見込みだ。
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Text:Yasushi HOSODA Photo:BMW AG
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