4WDシステムには新機構を採用
着ぐるみを被せられたこの車は、2018年にデビュー予定とされるキャデラックのコンパクトクロスオーバー「XT4」だ。この車はその名が示す通り、先に登場したミッドクラスのクロスオーバーSUV「XT5」の弟分にあたる。
コンパクト・クロスオーバー市場はBMW「X1」やメルセデス・ベンツ「GLA」、アウディ「Q3」などがひしめく急成長クラスだが、キャデラックにとっては初挑戦。車体サイズはミッドクラスのXT5がライバルよりやや大きめ……という例に習い、コンパクトクラスとしては少し大きくなるようだ。使うのはFF系プラットフォームで、シボレー「エキノックス」などと共通する。
エンジンは欧州ブランドの競合車同様に直列4気筒ターボのガソリンとディーゼルで、高性能で鳴らすキャデラックブランドだから動力性能的にも互角になるはず。4WDシステムは先行するXT5同様、リアアクスル内に2個のクラッチを備え、FF時の走行抵抗低減と前後および左右のトルク配分を電子制御で可変する、一石二鳥なものになると予想されている。
スタイリングはヘビーな擬装の下に隠されているが、XT5を小振りにした様なデザインになるだろう。つまりキャデラックでお馴染みの5角形グリルに、ややシャープな面構成で力強い造形、というコンビネーションで出てくるはずだ。