新開発の直6エンジンを搭載
ダイムラーは11月29日に開幕したロサンゼルス・オートショーにおいて、フルモデルチェンジを受けた新型「メルセデス・ベンツCLS」を初披露した。
CLSは、サルーンの快適性や機能性にクーペのエレガンスを融合させた4ドアクーペの先駆者として、2003年に誕生。以来、確かな支持を獲得してきた。3代目となった新型は、美しいルーフラインを描く初代からのDNAを受け継ぎながら、メルセデス・ベンツの新世代デザイン言語「Sensual Purity(官能的な純度)」によって、さらに洗練性を増したスタイリングを実現した。
デジタル化を推進したコクピットは、先に公開された次期Aクラスにも採用される予定となっている新デザインのエアコンルーバーが目を引く。これは航空機エンジンのタービンからインスピレーションを得たもの。アンビエントライティングが組み込まれているのも目新しい。
クーペとはいえ、3名掛けとなる後席の居住性や荷室の使い勝手の高さは健在。リアシートは40:20:40の分割可倒式を採用。トランク容量は520L確保されたが、後席シートバックのアレンジによって容量が拡大可能となっている。
新開発の直6エンジンが採用された点も新型の大きな特徴だ。グレードは、まずは3タイプを設定。「CLS 350 d 4MATIC」には、286ps/600Nm仕様の、「CLS 400 d 4MATIC」には340ps/700Nm仕様の、それぞれお2.9リッター直6ターボディーゼルを搭載する。ちなみに0-100km/h加速はそれぞれ、5.7秒、5.0秒だ。
ガソリン仕様となる「CLS450 4MATIC」には、3リッター直6ターボが搭載され、367ps/500Nmを発揮する。このガソリンユニットには48Vの電動機が組み合わされた、いわゆるマイルドハイブリッドとなる。こちらの0-100km/h加速は4.8秒。
新型のデビューを記念した「エディション1」も同時に発表された。AMGラインのエクステリアを纏うほか、新型で採用されたマルチビームLEDヘッドライトや20インチのAMGマルチスポークホイール、専用ダイヤルフェイス付き IWC製アナログクロックといった特別な装備が盛り込まれている。