コラム

【メルセデス・リフレッシュプラン】3年3万キロ(以上)を過ごしたら愛車のメンテナンスしてみませんか?

愛車のメンテナンスしてますか? 初めての車検は受けたし、毎年1年点検も受けている……でも、なんだか最近、新車当時とは「なんとなく何かが違う」と感じているアナタ!そろそろリフレッシュが必要なのかもしれません。ここではタイヤリフレッシュと題して、ダンロップの次世代オールシーズンタイヤに履き替えてみた。このタイヤ、温度や路面状態によってゴムが変化するという、スゴいタイヤだった!

このタイヤでアナタのライフスタイルが変わる

「タイヤ交換するなら、大谷君のオールシーズンタイヤがスゴイらしいよ。あれはちょっと気になるなあ、ダンロップの……」
と、連載取材で試乗中のBRZの中で渡辺敏史さんが語り出した。私の中での渡辺さんは、新車評価のみならずハイパーカーから中古車についても詳しいだけでなく、浅草の焼肉屋や福岡の焼鳥屋……など、おススメされたものでハズレたためしがなく、その嗅覚の鋭さに絶大な信頼をおいている方だ。その渡辺さんがスゴイというのだから間違いない。早速、リフレッシュプランで採用させてもらった。

DUNLOP SYNCHRO WEATHER(ダンロップ・シンクロウェザー)/水や温度に反応し路面状態に合わせてゴム自ら性質が変化する新技術「アクティブトレッド」を搭載した第一弾。また、優れた静粛性能と耐摩耗性能を両立させる「新トレッドパターン」を採用する。

では一体なにがそんなにスゴイのか。それはこのタイヤに搭載されている“アクティブトレッド”という技術である。そもそも、ゴムは冷えると硬くなり、暖かくなると柔らかくなる。タイヤは常に路面と接していて、タイヤが滑る理由は、しっかり接地していないから。そして硬くなればなるほど、路面との隙間が生まれやすくなる。新開発のアクティブトレッドは、水に触れるとゴムが柔らかくなり、冷えた路面ではゴムが硬くなりにくいという性質を持つ。つまり路面の水や温度に反応して、スイッチが切り替わるようにゴムの性質が自動的に変化する。この特性により路面との隙間を埋めるため、さまざまな状況下できちんとタイヤがグリップするのだ。そのアクティブトレッドを初めて搭載したオールシーズンタイヤが今回装着したシンクロウェザーだ。

ダンロップは二刀流でお馴染みの大谷翔平選手をCMに起用。「このタイヤ、何刀流だ。」というメッセージと合わせて表現されている。

サマータイヤは乾いた路面、スタッドレスタイヤは凍った路面、とそれぞれ得意な路面状況がある。一方で、サマータイヤだと凍った路面は走れないし、スタッドレスタイヤは乾いた路面でも走れるけれど、実は排水性が悪いため濡れた路面が苦手で、いわゆるハイドロプレーニング現象が起きやすい。ところが、このシンクロウェザーには、苦手な路面がない。タイヤは走る路面の状況に応じて履き替えることが今までの常識だったと思うが、サマータイヤとして当たり前の機能と、スタッドレスタイヤとしても当たり前の機能を兼ね備えているため、1年中履いていられるこのタイヤは、その常識を覆してしまったのだ。

このグラフは、スタンダードなサマータイヤ、スタッドレスタイヤの特性をイメージしたもので、シンクロウェザーは、その両方の特性を兼ね備えていることがわかる。 ※グラフは特長・特性をイメージしたものです。

さらに、オールシーズンタイヤはロードノイズがうるさいという噂を耳にするが、このシンクロウェザーは、ダンロップ商品の中でスタンダードな低燃費タイヤ(エナセーブシリーズ)と、騒音レベル、燃費、転がり抵抗、摩耗についても同等レベルだという。だから大谷君の“オールシーズンタイヤはスゴイ”のである。

タイヤを長持ちさせるためには、最低でも月に1回は空気圧のチェックをするのがオススメ。特にこれからの時期は、空気の分子が寒さで縮んでしまうため、こまめなお手入れを!

私は生まれも育ちも東京・下町で、ウインタースポーツもやらないので、これまで一度もスタッドレスタイヤを購入したことがない。ただ運転は毎日する。こういう1年中サマータイヤを履いているような、都市部在住の方に特におススメなのがシンクロウェザーだ。

従来のオールシーズンタイヤ(AS1)は、氷上性能が「×」だったが、今回のシンクロウェザーは、氷の上を自信を持って走れるタイヤに仕上げてきているという。ただし絶対に滑るのは嫌だという方や、降雪地帯にお住まいの方にはもちろんスタッドレスタイヤをオススメする。
※1 過酷な積雪・凍結路面を走行される際は、WINTER MAXX 03の装着を推奨します。
●制動距離(指数):WINTER MAXX 02=98、SYNCHRO WEATHER=100(WINTER MAXX 02の方が僅かに優れています)
●試験条件 ■タイヤサイズ:195/65R15(SYNCHRO WEATHER=91H、WINTER MAXX 02=91Q)■空気圧:250/240kPa ■テスト車両排気量:1797cc ■駆動方式:FF ■ABSの有無:有 ■初速度:20km/h ■テスト場所:住友ゴム工業株式会社 名寄テストコース ■路面:氷盤路 ■テスト車両:トヨタカローラツーリング
※2 エリアによってはオールシーズンタイヤでは高速道路冬用タイヤ規制時に走行できないことがあります。詳細は各都道府県の道路管理者に確認してください。

確かに東京なんて、年に数回しか雪は降らないし、まったく降らない年もある。ただ、積もったときにはやっぱり困る。それが、どうしてもクルマが必要な日だったらおおごとだ。出先で急に雪が降ってきた時も帰りが不安でたまらない。そこで、どんな状況でも走れて、いざという時の不安を解消してくれるのは魅力的。サマータイヤとスタッドレスタイヤを併用している場合は交換する時間や、タイヤを置いておく場所など面倒も多く、これ1本で済むのならなんともありがたい話ではないか。

初期発売サイズは40サイズだが、順次22インチまで合計100サイズ以上に拡大する予定だ。いまサイズがなくても待つ価値はある!
※上記はメーカー希望小売価格。実際の販売価格は、各販売店にお問い合わせください。

また、生活の行動範囲も劇的に変わるかもしれない。例えばサマータイヤだったら、真冬に箱根を旅行先に選ぶなんて多分考えないと思う。でも冬こそ温泉に行きたいのも事実。このタイヤを履いていれば気にせず出かけていけそうだ。冬は知らず知らずのうちに行動制限をしていた方の潜在的なニーズに応えられるのもこのタイヤの、アクティブトレッドを使った技術があるからこそだ。
タイヤ交換をして乗り心地はよくなり、足元はランニングシューズを履いたように軽やかになり、リフレッシュは大成功。東京で雪が積もったけど、全然困らなかったとか、普段通りの生活ができたみたいなことが真の価値だと思うので、何はともあれ、憂鬱だったはずの雪が降る日が、今では楽しみで仕方ない。

取材協力:株式会社ダンロップタイヤ https://tyre.dunlop.co.jp/

フォト=宮門秀行 ル・ボラン2025年1月号より転載

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