コラム

広大な自然に囲まれたキャンプ場でゆったりとしたひとときを過ごしたい! 黒木美珠の輸入車デビューへの道「シトロエンベルランゴ」編

広々とした空間と機能的な装備がお気に入り!

筆者(黒木美珠)は、30歳を迎えたら憧れの輸入車を手に入れたいという夢を抱いていました。この連載では、そんな夢を追いかける筆者が、輸入車の魅力を探求し、心を動かされたモデルを皆さんに紹介していきたいと思います。そして今、輸入車解禁を前に、未来の愛車を見つけるための旅に出ます。果たして、筆者の心を奪う一台は見つかるのでしょうか? 第4回は、フランス車の魅力を余すことなく体現した「シトロエン ベルランゴ」をお届けします。

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皆さんは“シトロエン”というブランドにどんなイメージをお持ちでしょうか? 私にとってシトロエンは、「おしゃれでユニークなデザインを持つフランス車」というイメージが強く、独特の存在感が魅力のブランドとして注目してきました。そんなシトロエンの人気モデル「ベルランゴ」に試乗する機会を得ました。

今回ご紹介するのは、そのベルランゴの中でも全長が長くなり7人乗りのロング版です。日常使いだけでなく、アウトドアや旅行など多彩な用途に応えるモデルで、特に「ロング」はその名の通り全長が365mm拡大されており、さらなる積載性と7シートの多彩なアレンジが可能で、実用性の高さも特徴です。

今回試乗したベルランゴ ロングは、1.5Lディーゼルターボエンジンを搭載した仕様で、8速ATが組み合わされていて、優れた燃費性能とトルクフルな走りとともに、快適性と環境性能を両立しています。

エクステリア:個性が光るカジュアルさ
ベルランゴのエクステリアは、シトロエンならではの個性が光るユニークなデザインが魅力です。全長4,770mm、全幅1,850mm、全高1,850mmという堂々たるサイズ感ですが、丸みを帯びたフォルムがカジュアルな印象を与えています。さらに、フロントグリルから伸びるシトロエンのダブルシェブロンマークが、存在感を際立たせています。遠くからでも一眼でシトロエンとわかるところもまた愛着が沸きそうです。

特に印象的なのが、ヘッドライトとテールランプのデザインです。フロントは二段構えのユニークな構造で、上部のスリムなデイタイムランニングライトがシャープな印象を演出。一方で下部の丸みを帯びたヘッドランプが柔らかさを加えています。全体としてボリューム感があり存在感抜群です。リアは垂直型のテールランプが特徴で、シンプルながらも温かみのあるデザインとなっています。

インテリア:広々とした空間と機能的な装備
ベルランゴの最大の魅力はその広々とした室内空間です。ロングでは最大積載長約3,050mmを誇り、3列目シートを取り外し、座席をフルフラットにすれば、自転車やキャンプ用品などの大きな荷物も余裕で収納できます。シートアレンジの自由度が高く、用途に応じてフレキシブルに対応できるのもポイントです。

試しに、ベルランゴ ロングの全長を活かして車中泊が可能かどうか検証してみたところ、シングルサイズのマットレスが余裕で収まりました。それどころか、左右や前後にもゆとりがあり、広々としたスペースを確保できることに驚きました。さらに、天井の高さも十分なため、大人が中腰で動き回ることができ、座ってパソコン作業や軽い作業をするのにも最適な空間となっています。この広さには感動を覚えました。

さらに、運転席周りの収納スペースも豊富で、ダッシュボード上の収納ボックスや天井に沿った形状の頭上収納など、日常生活で「あると便利」な機能が満載です。荷物の多くなりやすいお子様連れのユーザーさんにもこの豊富な収納はとても使い勝手が良いのではないかなと感じました。インテリアのデザインはシンプルながらも機能美を重視した仕上がりで、カラフルなアクセントが随所に施されており、まとまり感を感じます。

走行性能:軽快かつ静かなディーゼル
試乗してまず感じたのは、1.5Lディーゼルターボエンジンのトルクフルな走りです。低回転から力強く加速し、中高速でも余裕のある走行性能を発揮しました。また、ディーゼル特有のエンジン音が車内にそれほど響かず、静粛性の高さにも驚かされました。8速ATのスムーズな変速も心地よく、長時間のドライブでも快適さが損なわれることはありません。

まとめ:ファミリーやアウトドア好きにぴったりの一台
ベルランゴ ロングは、ファミリーカーとしてだけでなく、アウトドアや趣味を楽しむ方にもおすすめの一台です。その広い室内空間、実用的な機能、そしてフランス車ならではのおしゃれなデザインが、日常をちょっと特別なものにしてくれるでしょう。今回試乗した「ベルランゴ ロング」のメーカー希望小売価格(税込)は457万円。人と被らないファミリーカーに乗りたい方、アウトドアを存分に楽しみたい方におすすめできるクルマだと感じました。
少し高めの印象を受けるかもしれませんが、その個性的なデザインと圧倒的な実用性を考えれば、価格に見合った価値を感じることができるはずです。ベルランゴは、アウトドア好きや多人数移動が多い家庭、または個性を求めるユーザーにぴったりの一台。これから輸入車デビューを目指す筆者にとっても非常に魅力的な候補の一つとなりました。

将来の購入可能性:80%
【5段階評価】
使い勝手:⭐⭐⭐⭐
個性:⭐⭐⭐⭐
デザイン:⭐⭐⭐⭐
サイズ感:⭐⭐⭐⭐
価格:⭐⭐
走り:⭐⭐⭐

ベルランゴ ロングで行ってみたい場所を考えたとき、真っ先に思い浮かんだのは富士山の麓に広がる「ふもとっぱらキャンプ場」でした。広大な自然に囲まれたキャンプ場で、ベルランゴと一緒にゆったりとしたひとときを過ごす――そんなシーンを思い描くだけでワクワクしてきます。朝日を浴びて輝く美しい富士山を眺めながら、淹れたてのコーヒーを楽しむひとときは、心も体も癒される最高の時間になることでしょう。みなさんもぜひ一度ベルランゴに触れてみてはいかがでしょうか。

まとめ
未来の愛車探しの旅を通じて、これからどんな車に出会い、どんな車に惹かれていくのか、ワクワクが止まりません。もし皆さんのおすすめの輸入車があれば、ぜひX(旧Twitter)にて「#輸入車デビューへの道」をつけて教えてください! みなさんの感想やおすすめ輸入車を聞かせていただくのを楽しみにしています! それでは、また次のクルマでお会いしましょう。

【Specification】シトロエン・ベルランゴ LONG MAX BlueHDi
■車両本体価格(税込)=4,570,000円
■全長×全幅×全高=4770×1850×1850mm
■ホイールベース=2975mm
■トレッド=前:1555、後:1570mm
■車両重量=1660kg
■エンジン型式/種類=直4DOHC16Vディーゼル+ターボ
■内径×行程=75.0×84.8mm
■圧縮比=16.4
■総排気量=1498cc
■最高出力=130ps(96kW)/3750rpm
■最大トルク=300Nm(30.6kg-m)/1750rpm
■燃料タンク容量=50L(軽油)
■燃費(WLTC)=18.1km/L
■トランスミッション形式=8速AT
■サスペンション形式=前:ストラット/コイル、後:トーションビーム/コイル
■ブレーキ=前:Vディスク、後:ディスク
■タイヤ(ホイール)=援護:205/60R16

問い合わせ先=ステランティスジャパン TEL0120-55-4106

フォト=茂呂幸正 Y.Moro

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