最新モデルを破壊して学ぶ「リアルライフ・セーフティ」の最前線
メルセデス・ベンツは2025年11月、欧州の消防機関とユニークなパートナーシップを結び、ジンデルフィンゲンのメルセデス・テクノロジーセンター(MTC)にて人命救助の共同訓練を実施した。CLAやEQEといった最新モデルの実車を用い、消防隊員が高度な安全構造への理解を深めることで、迅速な救助と交通事故死者ゼロの実現を目指す。自動車メーカーとレスキューの現場が連携する、画期的な取り組みの模様をお届けする。
【画像15枚】特殊カッターが最新メルセデスのピラーを断つ。実車破壊訓練の緊迫した現場と、露わになった「8段階の安全障壁」を見る
CLAやEQEが「教材」。欧州消防機関との画期的なパートナーシップ
世の中はクリスマスシーズン到来、年末年始と慌ただしくなってきた。メルセデス・ベンツは2025年11月に、欧州の消防機関と独自のパートナーシップを締結し、消防隊員との初の共同訓練を実施した。特筆すべきは、この事故衝突の救助活動訓練がCLA、EQE(BEV)、EQS(BEV)、GLE、CLEといった現行のメルセデス・ベンツモデル車両を用いて実施されたことだ。
つまり、メルセデス・ベンツがドイツ消防推進協会(VFDB)と共同で実施するこの取り組みの目的は、欧州の消防隊員に最新車両での訓練機会を提供することにあった。これにより、緊急時の対応時間が短縮され、安全性が向上し、消防隊はより多くの人命を救うことができる。

2016年に完成したジンデルフィンゲンの近代的なメルセデス・テクノロジーセンター(MTC)で、「MB 4 Rescue」パイロットイベントが2025年11月に開催された。
世界保健機関(WHO)の推計によると、世界中で毎年約130万人が交通事故で亡くなっている。安全技術のパイオニアとして、メルセデス・ベンツはこの数字を大幅に削減するという使命を掲げている。メルセデス・ベンツの目標は「Vision Zero(交通事故死者ゼロ)」であり、2050年までに交通事故による死亡者をゼロにすることを目指している。交通安全は、メルセデス・ベンツの持続可能な事業戦略の重要な部分を占めている。なお、衝突試験車両は、持続可能性の観点から再利用されている。
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