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1000ps超の次期V8「Type 135」とエミーラ存続。ロータス新戦略が示すパフォーマンスの未来

ロータスの次世代ハイブリッドV8スーパーカー「Type 135(タイプ135)」

激動の自動車市場を生き抜く新事業戦略「Focus 2030」を発表

ロータスは2026年5月11日、激動の自動車市場における競争力強化と持続可能な事業運営を目指す新たなビジネス戦略「Focus 2030」を発表した。ブランドDNAの強化、マルチパワートレイン戦略の展開、パートナーとの連携強化、そして強固な財務規律という4つの柱を掲げ、年間販売台数3万台の安定的な達成と収益化を目標に据えている。本戦略の目玉として、独自の新ハイブリッド技術の展開や、2028年に登場予定となる次世代ハイブリッドV8スーパーカーの存在も明らかになった。

全面電動化への現実解。マルチパワートレイン戦略と新開発「X-Hybrid

ロータスは各国の規制や市場の変化に対し、内燃機関(ICE)、プラグインハイブリッド(PHEV)、バッテリーEV(BEV)を柔軟に展開する方針を示した。短期的にはPHEVを約60%、BEVを約40%の割合とする目標を掲げ、最終的な完全電動化への移行は顧客のニーズに合わせて進められる。

その中核を担うのが、ICEとBEVの性能を高度に融合させた独自の新技術「X-Hybrid」だ。このシステムは900Vアーキテクチャを採用し、最高出力952ps、最大トルク935Nmという驚異的なスペックを誇る。70kWhのバッテリーを搭載し、EV走行のみで最大350km、無給油・無充電での総合航続距離は1200kmを超える実用性を備えている。さらに、20%から80%までの充電をわずか9分で完了する急速充電性能や、0-100km/h加速3.3秒という優れた動力性能も実現した。

ロータスのX-Hybridパワートレイン

ロータスのX-Hybridパワートレイン

この「X-Hybrid」を初搭載したPHEVモデル「エレトレX(中国名:For Me)」はすでに中国市場でデリバリーが開始されており、最初の1ヶ月で1000台以上のプレオーダーを獲得するなど好調な滑り出しを見せている。欧州市場での納車は2026年第4四半期から開始される予定だ。

2028年登場の新型V8Type 135」と、エミーラ生産継続が示すもの

ロータスのパフォーマンスDNAを象徴する次なる展開として、2028年には完全な新型車となるハイブリッドV8スーパーカー「Type 135(タイプ135)」が市場に投入されることが確認された。最高出力1000psを超えるこのモデルは欧州での製造が予定されており、車両の詳細については今年後半に発表される見通しだ。

また、従来の内燃機関を搭載するスポーツカーに対する継続的な需要と英国での製造へのコミットメントを反映し、ミッドエンジンモデル「エミーラ」の生産継続も明言された。今後数週間のうちに、これまでで最もパワフルかつ軽量なエミーラのアップデート版が公開される予定である。一方のBEV群についても、ブランドに新たな顧客層をもたらしたSUVの「レレトレ」、GTの「エメヤ」、そしてハイパーカーの「エヴァイヤ」が引き続きビジネスの重要な柱として展開される。

ジーリーとの連携強化と事業統合。年間3万台体制に向けた基盤作り

「Focus 2030」戦略の成功を下支えするのが、大株主であるジーリー・ホールディング・グループとの緊密なパートナーシップだ。技術開発、サプライチェーンの競争力強化、製造効率の向上において両社は協力し、世界規模での事業展開と利益率の回復を加速させる。この提携により、ロータスは世界トップクラスの電動化技術やリソースにアクセス可能となる。

ロータスのX-Hybridパワートレイン

ロータスのX-Hybridパワートレイン

さらに、ブランドの統一やガバナンスの合理化、コスト削減、次世代車両に向けたエンジニアリング統合の迅速化を目的として、英国の「ロータスUK」と中国の「ロータス・テクノロジー」という2つの事業体の統合が進められている。英国をブランドのアイデンティティおよびモータースポーツの専門知識の拠点としてデザインとエンジニアリングを担い、中国を研究開発拠点とすることで市場投入の大幅なスピードアップを図る体制が敷かれ、この組織統合は今年後半に完了する予定とのこと。ロータスはこれらの多角的な施策を通じて事業の柔軟性と財務規律を回復し、年間3万台の販売体制と持続的な黒字化の実現を目指していく。

【ル・ボラン編集部より】

かつて乗り手に「覚悟」を強いたロータスは、エレトレなどの登場で極めて上質なプレミアムブランドへと変貌を遂げた。しかし今回の新戦略や1000ps超の新型V8ハイブリッド「Type 135」の予告は、彼らが単なる電動化の波に呑まれていないことの証明だ。驚異的なスペックを誇る最新のPHEV群と、内燃機関を積むエミーラを並存させる姿勢には、「物理的な軽さ」から「高度な制御による新たな人馬一体」へと自らをアップデートする現代ロータスの志が透けて見える。伝統と革新が共存する未来に期待したい。

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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