ベントレーが放つ至高のミニチュア、過激映像「FULL SEND」の世界を凝縮した限定コレクション
イギリスの高級車メーカーであるベントレー・モーターズは、同社史上最もダイナミックな映像作品「スーパースポーツ:FULL SEND」の公開を記念し、劇中車を精密に再現した限定コレクションを発表。伝説のドライバー、トラビス・パストラーナが操った特別なマシンを1/18および1/43スケールで完璧にモデル化した。過激なパフォーマンスと芸術性が融合した本製品は、ベントレーの新たな挑戦の象徴である。
【画像11枚】狂気のジムカーナマシンを完全再現。独創的な「Deathspray」カラーを纏った限定ミニカーの全貌を見る
狂気のパフォーマンスを手のひらに
今回モデル化されたのは、映像作品の中で圧倒的な存在感を放った「#199 スーパースポーツ」である。実車は最高出力666psを誇り、後輪駆動に高度なシャシー開発とエアロダイナミクスパッケージを組み合わせることで、ベントレーの新たな走行性能の地平を切り拓いた。
この極限のマシンを再現したスケールモデルには台座が付属し、ダイブプレーンやサイドシル、フェンダーブレードから、複雑な形状のリアディフューザー、固定式リアウィングに至るまで、実車同様の精巧なディテールが盛り込まれている。トラビス・パストラーナがクルー工場でマシンを自在に躍らせるために不可欠であった特製の油圧式ハンドブレーキレバーまでもが室内に忠実に再現されており、走りの魂までをミニチュアサイズに封じ込めている。
前衛的なアートとの融合
マシンの個性を際立たせているのは、レーシングカルチャーのグラフィック作品で高い評価を得ているロンドンのアーティスト「Deathspray(デススプレー)」が手がけた独創的なカラーリングだ。大胆なモノクロームを基調としながら、現代的なブライトグリーンのアクセントを加えたデザインは、これまでの高級車のイメージを覆す斬新さを備えている。
この限定モデルでは、特徴的なグリーンのティンテッドウィンドウや、フロントにグリーン、リアにホワイトを配した左右で異なる塗装のホイールまでもが、実車さながらに再現された。さらに本コレクションには、映像の冒頭を飾るバーンアウトの瞬間や工場内での躍動的なシーンを描いた2種類のアートポスターも用意されている。これらは一枚ずつ手作業によるスクリーンプリントが施され、シリアルナンバーが刻まれた美術品としての価値も備えている。なお、モデルカーやアートポスターを含むこの限定コレクションは、公式オンラインショップ(shop.bentleymotors.com)にて購入可能となっている。
究極の映像作品と市販モデルの生産開始
この「FULL SEND」プロジェクトは、新型スーパースポーツの敏捷性と、過去5年間にわたる大規模な投資で成長を遂げたクルー工場そのものを祝う目的で誕生した。パストラーナとベントレーは、1938年に建設された歴史ある工場敷地内を舞台に、ジムカーナを模した「ピムカーナ(Pymkhana)」を撮影し、研究開発部門が限界まで過激に仕上げた開発車両の走りを映像に収めたのである。
映像に登場したマシンのエッセンスを継承し、オーナーの夢を形にする市販モデルのスーパースポーツ実車は、2027年初頭の納車開始に向けて、2026年第4四半期に生産が開始される。その販売エリアは英国や欧州、北米、中東、そして日本を含む広範な地域に及ぶ。創業以来のビジョンを守り続ける同社は、伝統的なクラフトマンシップと最新エンジニアリングを融合させ、最高峰のラグジュアリーモビリティを提供し続けている。
【ル・ボラン編集部より】
ベントレーといえば豪奢な移動空間や静謐なイメージが先行しがちだが、その根底には常にル・マンを制してきた闘争の血が流れている。今回再現された狂気のジムカーナマシンや前衛的なカラーリングは、彼らが本来持つ気品の中に時おり覗かせる「ワルっぽさ」を極限まで引き出した結果だ。一見すると由緒正しきブランドの文脈から逸脱しているように思えるが、限界のパフォーマンスとアートの融合は、伝統に甘んじないベントレーの哲学そのもの。スケールモデルという小さな空間に、相反するエレガンスと狂気を見事に共存させた珠玉のコレクションである。
【画像11枚】狂気のジムカーナマシンを完全再現。独創的な「Deathspray」カラーを纏った限定ミニカーの全貌を見る













