ニューモデル

ぜんぜん違うじゃん! トヨタの新型プリウスPHVの知っておくべきポイントは?

EVでの走行距離が60km以上に!

 トヨタは4月3日まで開催中のニューヨークオートショー2016で、新型プリウスPHV(プラグインハイブリッドの意)を発表した。発売は2016年秋からを予定している。なお、米国市場では車名が「プリウス プライム」となる。

 新型プリウスPHV最大の特徴は、電池容量拡大の効果で60km以上(従来型は26.4km)に延長されたEVモードでの走行距離だ。リチウムイオンバッテリーの充電は家庭用電源(200V/16Aで約2.5時間、100V/6Aで約15時間)に加え、日本仕様では充電ステーションでの急速充電にも対応。急速充電時は80%までを20分で完了する。

 従来型の走行モードは「EVモード」と「ハイブリッドモード」の2パターンだけだったが、新型では「バッテリーチャージモード」を追加。ハイブリッド走行時にバッテリーを充電し、ふたたびEVモードでの走行が可能となった。さらにルーフに搭載された大型ソーラーパネルによって駐車中/走行中を問わず充電ができるようになったのも新しい。

 ハイブリッド走行時のJC08モード燃費は、従来型を5.4km/L上回る37.0km/L(目標値。市販時は変更の可能性あり)。延長されたEVでの走行距離とともに、PHVとしての能力は世界トップクラスとなっている。ちなみにEVでの最高速度は従来型を35km/h凌ぐ135km/hに届くという。

 また従来型はノーマル系プリウスと共通イメージのスタイリングであったのに対して、新型はそれとはかなり異なる独自のルックスを持つ。現行の4代目プリウスをベースとしながらも、より先進的でエモーショナルな造形を目指し、フロントマスクおよびリアビューがオリジナルデザインとなっているのだ。

 ヘッドライトは4連式のLEDプロジェクターを採用して先進性を強調。また、リアウインドーからリアスポイラーにかけての造形を”ダブルバブル形状”とし、空力性能とともにエモーショナルなイメージを高めているのが特徴的だ。ちなみにバックドアはカーボン製である。

 さらにプリウスより80mm延長したリアオーバーハングによって、伸びやかな独特のサイドビューを演出。ボディサイズはノーマル系プリウスに比べると全長がなんと105mmも長い4645mmとなるが、1760mmの全幅と1470mmの全高は同じである。

 インテリアではセンターパネルの11.6インチ縦型ディスプレイが目を引く。フルHDによる高精細な表示で視認性が追求され、ここにナビやオーディオ、空調などの操作機能が集約され、スマートフォン感覚で直感的に操作することが可能になっている。

 大きな電力消費をともなうエアコンはEV走行の減少につながるが、新型では量産車世界初となるガスインジェクション機能付き電動インバーターコンプレッサーを搭載し、より長くEV走行できる工夫も盛り込まれた。

スペックなど、より詳しい情報はこちら

http://toyota.jp

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