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ポルシェ917の誕生50周年を祝う特別展がポルシェミュージアムで開催中!

本邦初公開の希少モデル展示も

しかもポルシェに初のル・マン総合優勝をもたらしたザルツブルク・チームの917K(917-023)は、今回のためにイギリスのコレクターから特別に借り受けて展示しているもの。この917-023とポルシェ・ミュージアムの所有する71年の優勝車917K(917-053)が同じ場所に並ぶのは非常に珍しく(もしかしたら、これが初めてかもしれない)、その光景を見るためだけでもシュトゥットガルトに足を運ぶだけの価値はあると断言できる。

1972年 ポルシェ917/10
16気筒よりコンパクトでパワフルな5リッター・12気筒ツインターボを搭載した917/10。Can-Amで6勝を記録。

1972年 ポルシェ917/30
917/10の発展型として登場した917/30。これは72年に作られ75年のヨーロッパ・インターセリエ・シリーズで優勝したマシン。

このほかポルシェ初のターボ・マシン、1972年型917/10を筆頭に、その技術を応用して74年のル・マンで2位に入った911RSRターボ2.14、1975年に初のロードカーとして発表された911ターボ(展示車は74年製造の試作1号車でルイーザ・ピエヒに贈られたもの)と、ポルシェ・ターボの開発の過程が、エンジンのカットモデルなどを駆使して展示されていたり、ショートテール、ロングテールの空力特性の違いを模型を使って実験することができたりと、ベテラン、ビギナー、老若男女問わず楽しめる工夫がなされているのも特徴のひとつ。

1973年 ポルシェ917/30
1973年のCan-Amでマーク・ダナヒューが6連勝でチャンピオンに輝いた伝説のマシン。5374ccツインターボは1100psを発揮。

2013年 ポルシェ917”リビング・レジェンド”
70年のル・マンカーをモチーフに製作されたクレイモデル。918スパイダー・ベースを想定してデザインされた。本邦初公開。

1974年 ポルシェ911RSRターボ2.14
917のターボ技術を応用したGTマシン。KKK製のシングルターボをフラット6に装着。74年のル・マンで2位入賞を果たした。

1974年 ポルシェ911ターボ
917、911RSRターボで培われた技術を市販車に応用したのが911ターボ。これはルイーザ・ピエヒが愛用していた試作1号車。

当時の貴重なクレイモデルや、エンジンのカットモデルなど、917にまつわるお宝も満載。模型を使って空力実験をできるコーナーもある。

ドイツに行く機会があるならば、ぜひ立ち寄っていただきたい特別展である。

■ポルシェ・ミュージアム
・所在地
Porsche Museum
Porscheplatz 1
D–70435 Stuttgart-Zuffenhausen, Germany
・開館時間
火~日
9:00~18:00(入館受付は17:00まで)
月曜休館
https://www.porsche.com/japan/jp/aboutporsche/porschemuseum/

フォト:ポルシェジャパン/藤原よしお(Y.Fujiwara)

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