VWが開発中のマルチバン、『T7』新型の最新プロトタイプをカメラが捉えるとともに、市販型フロントマスクが映るティザーイメージが初公開された。
Tシリーズは、「欧州のハイエース」的存在であり、現行型「T6」は2019年に「T6.1」へ改良、いよいよ次世代型「T7」へバトンタッチされる。
捉えたプロトタイプからは、現行型より短く、より低いフードと、新設計されたフロントクォーターウィンドウを持っていることがわかる。また輪郭のはっきりとしたホイールアーチ、サイドには凹んだアクセントが特徴のキャラクターライン、そしてリアエンドではスポーティなスポイラーを備えるリフトゲートが確認できる。テストドライバーが、カメラマンに向けてマスクを顔にかけふざけているのも欧州人ならではだ。
一方ティザーイメージでは、T6.1よりはるかに滑らかなフード、スタイリッシュなLEDライトニングユニットを装備する近未来的フロントエンドが見てとれる。ヘッドライトは一般的だが、ほぼ全幅に広がるLEDストリップライトグリルは、マルチバンとしてはインパクト大と言える。
キャビン内も大きな進化を見せる。デジタルインストルメントクラスタと自立型インフォテインメントシステムを備える、「ゴルフ」風ミニマリストなコックピットが予想される。
パワートレインは謎のままだが、ガソリン、及びディーゼルはもちろん、マイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドなど電動モデルのラインアップも濃厚といえそうだ。PHEVには『ゴルフGTE』から技術を流用した、直列4気筒ガソリンエンジンと小型のモーターが組み合わされると予想されている。