標準装備の大幅アップグレードと最新Android搭載でデジタル体験が劇的進化
アウディは2026年7月15日、人気のコンパクトSUV「Q3」および「Q3 スポーツバック」の2027年モデルを発表した。ドイツ「Auto Motor und Sport」誌の読者投票で2026年ベストカーのコンパクトSUV/オフロード車部門No.1に輝いたQ3が、さらに魅力を増して登場する。今回のアップデートでは、標準装備の大幅な充実に加え、最新のデジタル機能の搭載、そしてパッケージ構成の刷新が行われている。
【画像5枚】アウディQ3の2027年モデルが登場! 助手席ディスプレイ新採用&PHEVの牽引力アップでさらに万能に
助手席ディスプレイを初採用! デジタル体験がさらに進化
2027年モデルのQ3では、新たに10.9インチの助手席用ディスプレイが初めて設定された。また、Android Automotiveをベースとした新しいインフォテインメントシステムにより、スマートフォンを接続することなく、Microsoft Teamsなどの多数のアプリをMMI上で直接操作することが可能になっている。
さらに、統合されたアウディ・アシスタントによる音声コントロール機能も備わり、自然な対話を通じて様々な車両機能を操作できるなど、ユーザーエクスペリエンスが飛躍的に向上している。
充実の標準装備と新パッケージ構成
これまで上位グレードやオプションとして設定されていた「アドバンストキー(コンビニエンスキー)」「シートヒーター」「2ゾーン・オートマチックエアコンディショナー」「リアビューカメラ」が、2027年モデルからは全車標準装備となった。
同時に装備パッケージの再編も行われ、「Tech(テック)」「Tech plus(テックプラス)」「Tech pro(テックプロ)」という3つの明確なパッケージが設定されている。これにより、サスペンションのアップグレードやアコースティックガラス、Sonosサウンドシステムなどの個別オプションがより柔軟に選択できるようになった。
先進の運転支援システムと高度なライトテクノロジー
運転支援システムも進化を遂げている。アダプティブ・クルーズ・アシストはオンラインデータを活用し、速度や車間距離を自動調整する機能を追加した。さらに初めてスウォーム(群)データを活用し、ルート上の平均速度を考慮した車両の前後および車線ガイダンスのアシストが可能になった。
また、スマートフォン(myAudiアプリ)を使った「パークアシストプロ」の遠隔操作機能も搭載されている。車両を預ける際に画面やボタンをロックし、個人情報を保護する「バレットモード」も新たに追加された。
ヘッドライトには、マイクロLED技術を用いた「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」を採用。対向車への眩惑を防ぐだけでなく、アダプティブライトによるナビゲーション支援や、ドライバー自身がライトシグネチャーをカスタマイズできる機能も備わっている。
PHEVは牽引能力を大幅アップ! 日常使いの利便性も抜かりなし
プラグインハイブリッドモデルの「Q3 e-hybrid」は、牽引能力が従来モデルから600kg増加し、最大2000kgとなった。これにより、キャンピングカーやボート、運搬用トレーラーなどの牽引にも余裕で対応可能だ。
車内の利便性も向上しており、センターコンソールのワイヤレススマートフォン充電器は「Magnetic Power Profile」規格に対応し、充電出力が15Wから25Wへアップした。後部座席には、最大100Wの充電容量を持つUSB-Cポートが3つ装備されている。
欧州での価格と発売時期
2027年モデルの「アウディ Q3」は、欧州で2026年7月2日より受注が開始されており、生産は同年9月上旬から開始される予定だ。ドイツ本国での価格は、Q3 SUVが44,600ユーロ(約829万円※)、Q3 スポーツバックが46,450ユーロ(約863万円※)からとなっている。
※1ユーロ=約185.86円換算(2026年7月現在のレート)
【ル・ボラン編集部より】
Q3の美点は、無意識に安心感を得られる強固な骨格としなやかなハンドリングだ。今回のアップデートは、そうしたアナログな「走りの質の高さ」を土台としつつ、最新のデジタル体験を高い次元で融合させた進化と言える。助手席ディスプレイなどの先進装備は、ガジェット的な目新しさに終始しがちだが、アウディは違う。ドライバーが俊敏にコーナーを駆け抜ける「気持ちよさ」を一切損なうことなく、快適性を引き上げている。最新でありながら骨太な基本性能は揺るがない。まさに大人のコンパクトSUVの完成形だ。
【画像5枚】アウディQ3の2027年モデルが登場! 助手席ディスプレイ新採用&PHEVの牽引力アップでさらに万能に