スズキ

144段調整のダンパーが極限の運動性能をジムニーJB23にもたらす【ジムニー天国 2019】

走りとサウンドがマッチして終始気持ちが良いJB23

排気系のフィニッシュはトラストGREDDYパワーエクストリームRが担う。

きれいに磨き込まれた真っ白なJB23のドアを開いた瞬間、その内装に驚かされた。多くのユーザーがJB23を2シーターとして使っていることは分かっているが、後ろのシートは取り去られ、レカロシートを設え純粋に2シーター化され、リアスペースに大迫力のスピーカーがマウントされていたのだ。チューナーのサウンドへのコダワリは以前から聞いていたものの、JB23でここまでのオーディオシステムを展開していることにビックリしたのだ。

ピストンフェイスキットとファッドスターフロントバンパーがフロントを引き締める。

このスーパーなオーディオシステムを楽しみながらインプレッションをメモする幸せを感じつつ、オンロードを走らせてみた。感じるのは、良いサウンドの妨げになる異音、雑音がまったくなく、BGMを得て走ることの気持ちよさを存分に感じられたことだ。発進、加速から高速走行まで、23の走りとサウンドがマッチして終始気持ちが良い。そのハンドリングはキレの良いもので、車高が3インチアップしているにもかかわらず、スポーツカー感覚のシャープさを展開する。

ピストンワークス3インチアップコイルスプリングを採用。比較的ソフトなスプリングレート(F1.93R1.94)によって乗り心地も良好。

サスペンションは、3インチアップのピストンワークスコイルスプリングに144段の調整が可能なエナペタル製ショックアブソーバーによるもの。微妙な調整のためにラテラルロッドブラケット、ショックアブソーバーアップブラケットなどで補正。乗り心地は若干、硬めとも思えるが、嫌な硬さではなく締まった感じのもので好感が持てた。

エナペタル製ショックアブソーバーは倒立型、独特のマウント法が見える。ステンレスメッシュホースの上方に大容量リザーブタンクをマウント。

気持ちよさを引き出す上でエンジンの果たす役割も大きい。ラ・ノーズの+パワーECMハイオク/ブーストアップ仕様、およびトラストGREDDYパワーエクストリームRによって吸排気系をトータルにチューニングした効果と言える。

大容量リザーブタンクを備えた、エナペタル製144段調整ショックアブソーバーが走りのクオリティを確保。

テストドライバー:中田和夫 ジムニー天国2019より転載
LE VOLANT web編集部

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