なぜ自動車産業はスポーツ振興に力を注ぐのか?
日本でもスポーツは各地で盛んに行われ、プロや企業(実業団)に所属するチームや個人、趣味でスポーツする方など、数えきれないほどの感動が生まれ、その魅力や価値は計り知れないと思います。今回は、その中でも自動車産業の企業スポーツ、いわゆる実業団(部)として活動するチームにフォーカスし、長い休部から復活を遂げた「日産自動車の硬式野球部」、拠点事業所を変更した「ホンダの女子ソフトボール部」、トップリーグに東北から唯一参戦する「トヨタ自動車東日本のハンドボール部」、男子プロチームとは別に部として活動する「アイシンの女子バスケットボール部」の選手や監督、チーム代表等へのインタビューを中心に、自動車産業との関係に迫ってみたいと思います。
【画像20枚】なぜ自動車産業はスポーツ振興に力を注ぐのか? 強豪4チームの監督・主将が語る「企業スポーツの真の価値」
日本のスポーツ振興と自動車産業の結びつき
スポーツと自動車産業の結びつきは強く、各社はプロチームを持っていたり、スポンサーを担っていたり、企業スポーツとして実業団(部)のチームを持っていたり、様々な形で双方はこれまで支えあってきました。
多くの感動や興奮を与えてくれるスポーツの魅力や価値は大きく、競技そのもの以外にもファンや地域とのコミュニティや社内の結束力の醸成、人間関係への影響や効果も絶大でスポーツ振興は各社において重要視されています。
その範囲は多岐にわたり、浦和レッズ(浦和レッドダイヤモンズ)のパートナー企業を長年担ってきた三菱自動車は、浦和レッズの明日を担ってほしいと期待する若手選手へ三菱車を贈る「URAWA FUTURE賞 supported by三菱自動車」を設け、2025シーズンは6月と12月に実施したファン・サポーター投票とシーズン総走行距離の結果から石原 広教 選手が受賞、アウトランダーPHEVが贈呈されています。
また、マツダはプロ野球、広島東洋カープの本拠地でもある広島市民球場の命名権を2009年から4期連続、年間2億2000万円(消費税、地方消費税除く)で2024年4月1日から2029年3月31日までの5年間契約で「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム 広島(公式略称:マツダ スタジアム)」としています。
伝統の「日産野球部」が復活! 若きチームが目指す東京ドームへの道
日産の硬式野球部には伝統があり、1959年の創部から都市対抗野球での2度の優勝と2009年からの休部期間を経て2025年に活動を再開、日産は追浜で車両工場こそ閉鎖予定ですが、各種事業(総合研究所、衝突試験場、テストコース、追浜専用埠頭等)は継続、同様にチームは変わらず追浜の練習場を中心に活動していて、石毛 大地 主将、伊藤 祐樹 監督、田川 博之 ゼネラルマネージャーにインタビューしました。
大学卒業後、日産販売会社(茨城日産)野球部で1年を経て現在に至る石毛主将に野球の魅力と主将の役割について尋ねると、瞳を輝かせながら力強い言葉を返してくれました。
「学生時代にはチームワークとか工夫の仕方でジャイアントキリング(格下が強豪を破る)した経験もあるのですが、本当に勝負するまでわからない、時間制限もない、9回の攻撃でスリーアウトをとられるまで終わらないところを魅力に感じています。
主将としては、大学を卒業したばかりのメンバーによる若いチームで年齢も近い中、(自身は)多くのメンバーより1歳年上という立場で先頭に立って、みんなが同じ方向を向けるようにしたいと思っています」
続けて、今後の目標とファンへのメッセージに話題が及ぶと、彼の声には一層熱がこもりました。
「都市対抗!(出場)が大きい目標です。それがないと、どれだけ個人の成績が良くても良い年とは言えず、(都市対抗野球が行われる)東京ドームへ行って日産自動車を盛り上げるのが一番の目標です。
社員やファンの皆さんが喜んで盛り上がってもらうことも僕たちの使命ですので、ひとつひとつのプレーを大事に全力プレーでいきたいと思いますし、グラウンドで思い切りプレーするために、しっかり練習して東京ドームに行けるようにがんばります!」と決意を述べていました。
復活の狼煙を上げたチームを牽引する伊藤監督に、チームの特徴と指揮官としての役割を尋ねてみました。
「日産自動車の伝統は、隙のない野球で1点をしっかり守り抜くこと、攻撃は1点でも多く積み重ねることを目指しています。少し前まで大学生だった若い選手ばかりのチームのため実力的には競合に比べて劣勢ではありますが、まずは守りをしっかりして攻撃に転じられるように日々練習に取り組んでいます。まだまだこれからです。
監督としては、野球部が復活するということで礎、しっかり土台を作ることに重きをおき、選手を採用してチームを作り、人を大事にするところからスタートさせましたが、昨年から1年間、本当にみんな良くやってくれています」
続けて目標やメッセージについて問いかけると、その表情は一段と引き締まり、強い覚悟を口にしました。
「昨年は都市対抗野球出場の前で敗れましたが、今年は2年目ですので何としてもその壁を越えて都市対抗に出場、東京ドームに行くことが第一の目標です。
野球部を企業が持つ意義は、社員の一体感の醸成であったり愛社精神であったり、サプライヤーさんや関連会社の方々と一緒になって応援できることが重要ですので、そのためにも東京ドームに行って、みんなで応援できるようにしたいです。
今は会社も厳しい状況にある中、我々ががんばろう! と野球を通して発信していくことで、社員のみんなも業務やいろいろな場面で、そういった意識や良い雰囲気が出てくると良いなと思っています。若いチームですが日産らしい野球を徹底して強豪チーム相手に向かっていけば、結果につながると思っているので、そこはがんばります!」と意気込みを述べました。
ビジネスとスポーツの両立を担う田川ゼネラルマネージャーに、自身の役割や会社からの期待について尋ねると、チームを裏から支える熱意が言葉に滲みました。
「現場の調整は部長が担当していますので、ゼネラルマネージャーは会社の中で野球部の総責任者として活動の総合プロデューサーといった役割を担い、具体的にはビジネス側とのつなぎ役、例えば、この部署とこういった調整をしないといけないといったアレンジをしています。
会社からの期待の1つ目は社員のモチベーションエンゲージメント、いわゆる社員のモチベーション向上で一体感の醸成が期待されています。2つ目は地域の一員として地域も盛り上げていくことで地域からも存在を認めてもらうことです。選手は野球をするためだけの採用ではなく、通常の社員採用と一緒で引退後にしっかりビジネス(自動車メーカーの通常業務)を担ってもらえるという前提で採用しています。また、ダイバーシティの面で社内コミュニケーションが良くなることも期待されていて、スポーツ選手の人生設計といった面でも日産として考えています」
さらに、チームを取り巻く環境とファンへのメッセージについて話を向けると、支援者への深い感謝の念が溢れ出しました。
「硬式野球部を復活させるにあたっては、施設が無いところからスタートしましたので、今も競合するチームに比べて練習するところや住むところ、食事の面で十分とは言えず申し訳なく思っています。時間はかかるかもしれないですが少しずつ選手にとって良い方向に進めていきます。
会社の90周年にあたる2023年に復活を決めた野球部の試合には、昨年も多いと4000人以上もの方々が応援に来てくださいました。社員やその家族はもちろんですが、それ以外に地域のファンの方々もたくさんいらっしゃいました。日産吹奏楽団や応援リーダー部、社員手製のうちわでの応援、そして、エスピノーサ社長もスタンドに駆け付けるなど、本当に凄い応援をいただきました。今年は2年目ですので、その成長を見にぜひ球場へ応援に来てください!」
印象的だったのは、田川ゼネラルマネージャーが野球用具としての役目を終えた折れたバットを綺麗に接着し、記念品として支援者やお世話になっている方に渡していて、そういった地道ですが本当にファンに喜ばれることへの心意気も感じられ、日産野球部の今後に期待を持ちました。
エンタメ性抜群のJDリーグで下剋上を狙う! ホンダリヴェルタの「侍マインド」
ソフトボールの国内最高峰リーグであるJDリーグ(Japan Diamond Softball League)は日本女子ソフトボールリーグのトップカテゴリーで世界レベルの選手も集結し、従来の実業団スポーツの枠を超えたエンターテインメント性が大きな魅力となっています。
ホンダの女子ソフトボール部は、2001年に埼玉県(当時のホンダエンジニアリング)から栃木県へ所属を変更、2部リーグを経て2022年から戦いの場をJDリーグに移しています。フランス語の「rever=夢みる」とイタリア語の「belta=美しい女性」を合わせた造語をチーム名に持つホンダリヴェルタは、2024年に拠点事業所を栃木県の真岡市から芳賀町へ変更していて、大川 茉由 キャプテン、岡野 武志 監督、中田 勲 GMにインタビューしました。
日本代表で今年キャプテンに就任した大川キャプテン(他に塚本 蛍 選手と川畑 瞳 選手も日本代表)にソフトボールの魅力とキャプテンの役割について尋ねると、爽やかな笑顔とともにこう答えてくれました。
「一番はスピード感で野球と比較してコンパクトなフィールドや速い試合展開、他のプロリーグに比べてファンの方と選手の距離感が近く入り込みやすいのも魅力だと思います。キャプテンの役割は、ベテランから新人までをうまくつなぐことや、監督やコーチと選手の考えていることが違う場合にチーム一丸となれるようにコミュニケーションを大事に発言にも気をつけています」
続けて、チームの目標とファンへのメッセージについて問いかけると、確かな自信と力強い決意が口をついて出ました。
「日本一! が目標ですが、その前にまずはJDリーグ東地区での優勝を実現したいです。個人では3割5分の打率と打点20点以上が目標で、日本代表の経験もチームに活かしていきたいです!
ファンの方には選手と同じくらいの熱量でチームを愛しファンを増やしてくれる方もいて本当に嬉しいですし、社員の応援は熱狂的でありがたく、会社(ホンダ)からチーム専用の寮が用意されているのも感謝しています。
そういった皆さまにチームの良さである元気で上下関係のない環境や劣勢の時に跳ね返して逆転するホンダの企業風土であるチャレンジ精神を活かして日本一という結果で恩返しをしたいです!
一度、試合を見てもらえれば面白さをわかってもらえると思いますので、全国の皆さまに応援に来ていただけると嬉しいです!」と笑顔で話してくれました。
チームの指揮を執る岡野監督に、チームの特徴や自身の役割について尋ねると、選手への深い信頼感がうかがえました。
「若いチームで明るさや笑顔をたやさず劣勢になってもそれを崩さない元気なチームです。リーグでの勝率を上げるには守りが重要で失点を最小限にし、相手よりも1点でも少ない失点で勝つことを方針にしています。
監督はチームの最終責任者ですが、偉いわけではなく役割が違うだけで、選手の悩みや不安を解消するのも役割だと考えています」
その流れで今後の目標とファンへのメッセージに話題を移すと、チームの可能性を信じる熱い想いが語られました。
「目標はポストシーズンに出場して下剋上で勝ち上がれば良いというマインドを捨て、まずは東地区でのリーグ優勝、そして、ポストシーズンで勝ち切り、ダイアモンドシリーズで日本一を目指しています!
ホンダというブランドを背負っていますので、勝つことが最大のミッションですが同時に応援したくなるチームにしていきたい。それが可能な魅力のあるメンバーが揃っていますので期待して応援に来て欲しいです!
今年のチームの強みとして主力選手が多く残っていることやキャプテンの大川が“侍”のマインドでチームを引っ張ってくれるので、リーグ優勝を十分に狙えると思っています」と、別タイミングでインタビューした大川キャプテンと同じことを述べられ、チームの方針が共有されていて期待できる!と感じました。
チームと会社、そして地域を繋ぐ架け橋となる中田GMに、その多岐にわたる役割について紐解いてもらいました。
「選手のことはもちろん、スポンサーやリーグとのやり取りなどのチーム運営全般、ソフトボール協会や行政関係との交渉を担っています。その中でもリーグ戦のホームゲームを開催する球場調整が一番大変で地元ソフトボール協会との信頼関係を築きながら進めています」と、その業務は本当に多岐にわたっているようです。
続けて会社からの期待や今後の展望について問うと、地域活性化への並々ならぬ意欲を覗かせました。
「やはり、優勝です。地元(芳賀町や真岡市、宇都宮市、他)からも会社からも優勝してほしいと期待されています。また、四輪開発の事業所としては初の公式部でもあるため、選手やチームのおかげで職場のコミュニケーションが良くなった!と言われることも多く、そういった点でも期待されていると思っています。
2024年に拠点事業所が変わったことにより、通勤や練習場への移動など距離や時間の面で選手の負担が増えて少し大変になった面もありますが、それ以上に会社から素晴らしい施設、環境が提供されていて、ありがたいと思っています。
今後も地域と一体になって、地域の活性化にも貢献できるようにがんばります!今年も宇都宮市にある清原球場でナイター試合も開催されるのでぜひ応援に来てください」
社員選手として、ほとんどのメンバーが働きながらプレーしていますが、山口 未葵 副キャプテンは何と! ホンダのプルービングセンター(テストコース)でテストドライバーも担っているというから驚きです。女子ソフトボール部のリヴェルタはリーグ屈指の整った環境を持つ、ホンダらしさのあふれるチームだと思いました。
東北から日本一へ! レガロッソ宮城が体現する不屈の闘志
日本のハンドボールの国内トップリーグ(リーグH)は世界で戦えるハンドボールリーグを掲げ2024年に日本ハンドボールリーグから愛称を変更、東北から唯一参戦する“レガロッソ宮城”には日本代表(藤川 翔大 選手と後藤 隼 選手)も在籍していて、阿部 奎太 キャプテン、阿部 直人 監督、伊藤 貢 部長にインタビューしました。
毎日15時頃まで大衡工場(宮城県黒川郡大衡村)で品質管理の仕事をして練習に向かうという阿部キャプテンに、ハンドボールの魅力と主将としての役割について尋ねると、実直な人柄が伝わる言葉が返ってきました。
「走る、投げる、跳ぶ、という運動能力が必要な部分と試合展開も速いため見ていても飽きないところや、チーム競技で仲間と一緒に気持ちを共有しながらプレーできるところもハンドボールの魅力だと思います。
キャプテンの役割は、言葉というより試合中のプレーでチームを引っ張っていくことを大切にしています。自身はチームにおいて中堅ですので、新人も試合に出るメンバーが増えている中、ベテランにも新人が意見を言えるような環境作りが必要だと思って意識しています」
続けてチームの目標や周囲へのメッセージについて問いかけると、会社への深い感謝と勝利への執念が交錯しました。
「プレーオフ出場です。去年出場はできたのですが社員や家族をはじめ、多くの方が東京の会場へ応援に来てくれたのに1回戦で負けてしまいました。今後は出場するだけで終わらず勝って東北勢初の優勝までが目標です。
会社の皆さんのおかげでハンドボールができるのでチーム全員が感謝していると思います。勝利は絶対ですが監督も言うように勇気を与えるプレーをすることで、会社の皆さんにもポジティブな気持ちになってもらえるようにと思って試合にいつも臨んでいます」と会社への感謝と決意を述べられます。
チームを率いる阿部監督に、チームの特徴や指導者としての役割を尋ねると、選手の成長を第一に考える温かい信念が語られました。
「戦術的には、ディフェンスに重きを置いているチームです。上位のチーム、日本代表や外国人の選手がたくさん居て個々が強いチームに勝つには、ディフェンスで対抗するしかないと考えています。あとは目に見えない気持ち、闘争心で超越できる部分もあるので、そこはもう絶対大切にチーム作りをしています。また、究極は“内発的なモチベーション”が重要で自ら楽しみ、成長したいという気持ちを持った時に一番力を発揮できると考えています。選手たちの可能性を信じ、5年後には自分が思っている以上に成長できるぞ!と、前向きに努力できるようにサポートしていくのが一番の役割だと思っています」
その流れで今後の展望やメッセージに話を向けると、阿部監督ならではのユーモアを交えつつ、闘志あふれる展望を明かしてくれました。
「プレーオフでも勝てるチーム作りをしています。リーグで1位や2位のチームも一発勝負になると負けられないプレッシャーがあって、そこに(我々の)チャンスがあるんですけど、今の若者の言葉で言えばその“ワンチャンを狙い”、東北から日本一を目指します。泥臭く必死に最後まであきらめない姿を見てもらい、ポジティブな感情を共有できるようにがんばりますので、引き続き応援をよろしくお願いします」と阿部監督ならではの話を伺えました。
大衡工場の工務部長も担われている伊藤部長に、レガロッソ宮城の部長としての役割と会社からの期待について尋ねると、企業スポーツの真髄を突くような深い答えが返ってきました。
「まず役割について私は、会社で言うと現場の職制だと思っています。戦いを決めるのも、試合の流れを変えるのも監督や選手で、現場の判断には口出ししません。
一方でスポーツの世界はどうしても勝ち負けという結果で評価されるため、選手が目の前のプレーに集中できる環境づくりをするのも私の役割だと考えています。例えば、連敗中や大事な試合を控えている時ほど、周りはどうしても“勝たなければ”という空気になり、その空気が強くなりすぎるとプレーに影響がでてきます。選手が目先の結果に振り回されないよう、プレッシャーをなるべく排除し、緊張をほぐすように話しかけたり、準備してきたことが正しかったか立ち止まれるような声かけを心がけています。
また、企業スポーツとして優勝はもちろん期待されますが、勝ってる時だけじゃなく、苦しい時にどう向き合うかという姿勢を見せて、応援する社員との一体感へつなげるということも大事だと思います。
以前、弊社初代社長の白根が言っていた会社で共有する価値観として、『一人一人が自分の仕事に心を込めてプロの誇りと責任を』という言葉があるんですけど、そうしたみんなで築いてきた価値観や会社の文化や風土、理念、それを選手はスポーツで体現すれば応援する仲間とも一体化して、それが企業スポーツの醍醐味で素晴らしさであって、会社からも期待されていると理解して活動に反映させています」とのことで、企業理念が浸透していると感じました。
続けて周囲へのメッセージを求めると、力強いエールとともに感謝の想いが紡がれました。
「日頃、レガロッソ宮城を応援してくれるファンの皆さん、地域の皆さん、会社の皆さんには本当に感謝しています。ひとつひとつの試合に集中して期待に応えられるように最後まで諦めないというレガロッソ宮城の姿を見せていきます。皆さんの応援は本当に選手たちの力になっていますので、これからもぜひ応援をよろしくお願いします!」
伊藤部長は工場の生産を管理する工務の部長でもあり、日頃から工場の社員が心地良く働ける環境づくりをトヨタ生産方式のひとつとして実行していて、それはレガロッソ宮城のチーム運営にも活かされていると感じました。
Wリーグの強豪・アイシン ウィングス! 充実の環境で挑む飽くなき探求
アイシンは、男子バスケットボールのプロチームとして名門の“シーホース三河”を子会社に持ち、女子バスケットボールは実業団(部)のチームとして“ウィングス”があります。
ウィングスは日本の女子バスケットボールのトップリーグ(Wリーグ)のプレミア8チームのひとつで、今回は坂本 雅 選手とセーリングの日本代表でもある笹井 正和 企業スポーツグループ グループ長にインタビューしました。
坂本選手にバスケットボールの魅力と自らの役割について尋ねると、競技への純粋な情熱と献身的な姿勢をまっすぐに語ってくれました。
「バスケットボールを続けてきたのは、やってみたら上手くできず悔しかったのがきっかけで、続けてみると点が入るところが面白くて、攻守の切り替え、試合展開の速いところも面白いかなって思いますし、一瞬でどんどん流れが変わっていくところは、見てても実際にプレーしてても楽しいところで、プレーヤー同士でパスを出す人がいたり、シュートを決める人がいたり、喜びをわかちあえるところも魅力だと思います。
自分は途中出場も多いので、ゲームの流れを変えてアジャストしていくのが役割だと思っていて、どの選手をおさえるか?どういうところでやられてるから止めないといけないのか?一番はどんな風に今、私に動いてほしいのか?を考えてディフェンスして、パスをつないでもらってスリーポイント(シュート)へ、もらったパスは決め切れるようにがんばっています!」と意気込みを話されます。
続けて今後の目標とメッセージについて問いかけると、数々の困難を乗り越えてきたからこその、飾らない本音がこぼれました。
「チームとしては、Wリーグのプレミア(一部)に残ってプレーオフ出場が目標で個人としてはプレータイムを増やすこととプレーの幅を広げることです。自分はWリーグに入ってきた時に膝のケガをしてしまい、プレーができない状態だった時にも支えてくれたのはファンや職場の皆さんであったこと、復帰後も変わらず応援してもらっていて、勝って恩返ししたい気持ちがとても強いです。そして、次も見に行くねって言ってもらえるのはすごい嬉しくて、しんどい時、自分はバスケットボールを何でがんばってるんだろうと悩んだ時、一番初めに(頭に浮かんで)出てくるのは職場の皆さんだったり、ファンの皆さんの応援がすごく大きかったり、がんばる力になっていると感じます」と職場の同僚やファンの存在の大きさをしみじみと話されます。
笹井グループ長に会社からの期待と現在のチーム環境について尋ねると、恵まれた環境に対する感謝と同時に、勝負の世界の厳しさを冷静に分析してくれました。
「やっぱり、チームが強いことですね。日本一、日本代表候補、そして、もうひとつには社会貢献、地域への貢献っていうところが、会社側のリクエストでもありますし、大きく期待されているところで、そうでないと価値がないと思います。
環境については、女子バスケットボール部も十分に充実していて、選手の移籍について環境の影響も大きい中、渡嘉敷 来夢 選手のように日本代表の選手も在籍していましたし、他のスポーツ部も同様に良い選手も揃っていて環境もとても高いレベルにあるため、逆にどうして勝てない?といったプレッシャーもあります」
続けてグループ長としての役割やメッセージに話を向けると、多角的な視点から企業スポーツの意義を深く紐解いて見せました。
「やはり、マネジメントですので組織として動くため方針管理は大きい役割のひとつで、こういう方法でこういう路線でいきたいっていうことを示すことで、みんなが考えやすいように、そういった大枠の道筋は立てる必要があります。
自身も現役(セーリング)選手としての目線で監督にリクエストすることもありますし、経営側の役員への説明もできるだけ多く行っています。
いろんな人に支えてもらって(企業スポーツは)成り立ってると思いますので選手も本当にがんばってるんですけど、こういった恵まれた環境に支えられているからこそ、しっかりと結果を出して、いろんな形の還元も探しながら実現することで、一緒に楽しむっていうところがやっぱり大事ですし、ファンの方も会社のみんなも一緒に明日もがんばろう!って思えたら良いなと、それでこそ企業スポーツの成り立ちで価値だと思っています」
アイシンは、地元の小学生など向けにスポーツ部の現役選手による“ライフストーリーマップ”という、何事もいつもいつも上手くいくわけではないので、だからこそ良い時も悪い時も乗り越えてきた選手の貴重な経験を話す機会を設けていて(坂本選手も担われている)、将来スポーツ選手を目指す子供たちにとって本当に有意義で元気づけられる素晴らしい取り組みをしています。
今回のインタビューを通して、スポーツを志す選手が如何に真剣にスポーツに向き合い勝利を目指しているのか?と、それを支える社内や地域の応援と結びつき、それらによる感動や社会の活性化といった企業スポーツの価値や重要性も自動車産業のひとつとして再認識することができました。
【画像20枚】なぜ自動車産業はスポーツ振興に力を注ぐのか? 強豪4チームの監督・主将が語る「企業スポーツの真の価値」
■参考リンク
日産自動車硬式野球部 | 日産自動車企業情報サイト
https://www.nissan-global.com/JP/NISSAN_BASEBALL/
【公式】Honda ソフトボール部
https://www.honda-tochigi.com/softball/
【公式】トヨタ自動車東日本ハンドボール部「レガロッソ宮城」
https://www.toyota-ej.co.jp/sports/handball/
ウィングス(女子バスケットボール)|株式会社アイシン
https://www.aisin.com/jp/sports/wings/
「URAWA FUTURE賞2025 supported by 三菱自動車」受賞選手発表 | URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE
https://www.urawa-reds.co.jp/clubinfo/235992/
MAZDA NEWSROOMマツダ、広島市民球場の命名権に関する契約を締結|ニュースリリース
https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2024/202403/240301b.html




























