伝統と革新の交差点
ベントレー初の社外クリエイティブ・ディレクターに就任した生沢舞。彼女がプロデュースした「1919 コレクション」は、2026年のグッドウッドFoSで即完売となる熱狂を呼んだ。世界で活躍する気鋭のクリエイターは、格式高き英国老舗ブランドにどのような新風を吹き込むのか。コミュニティのカルチャー復活を目指す彼女の挑戦と、ベントレーの新たな幕開けの舞台裏に迫る。
【画像17枚】ベントレー×生沢舞が魅せる新境地。ヒーローアイテム「チョアジャケット」など英国老舗ブランドの最前線を見る
グッドウッドで即完売。生沢舞が手掛けた「1919 コレクション」
ベントレー・モーターズは2026年7月9日から13日にかけて行われたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(FoS)で、アパレルコレクション「1919 コレクション」を発表した。
ベントレーグリーンのチョアジャケット、クルーネックスウェット、半袖ポロシャツ、アメリカンスタイルのTシャツの4アイテムを軸に、クラシックな6パネル仕様のコットンキャップ、厚手のコットンキャンバス製トートバッグ、刺繍入りタブ付きキーリングからなるコレクションは、グッドウッドFoS、そして8月7日から17日までアメリカ・カリフォルニアで行われるモントレー・カー・ウィークのみでの会場限定販売。グッドウッドでは、開幕から程なくして全アイテムがソールドアウトになるという盛況ぶりであった。
この「1919 コレクション」のプロデュース、デザインを手がけたのが、昨年9月からエクスターナル・クリエイティブ・ディレクターを務める生沢舞だ。
ロンドンを拠点に世界各地で活躍する生沢の父は、1960年代に単身イギリスにわたり、日本初のインターナショナル・レーシングドライバーとして数々の栄光を獲得した生沢徹だが、今や世界では、『TEAM IKUZAWA』の代表として世界の名だたるブランドのプロデュース、コラボレーションを手掛け、モータースポーツ、ファッションなど様々な分野で活躍する生沢舞の方が有名なほどだ。
「ヒーローアイテムはチョアジャケット」多忙な日々で生まれたデザイン
「結構急いでデザインしたものだけど、今回の『1919 コレクション』は、チョアジャケットとスタッフが着ているベストがヒーローアイテムになります。そこにTシャツ、スウェットをカッコいいシルエットで作りました。実はポロシャツはモントレーのスタッフウェアの予定だったんですが、これも良いって言って作ることになっちゃったんです」
この日も会場で行われたカルティエ主催のコンクール・デレガンスの審査員を務めるなど多忙を極めた彼女は、そう話す。
「メモリーを作るためにオンラインなどでは発売しなくて、グッドウッドやモントレーに来た人たちがスーべニールで買っていくことを目指して作りました。なんかすぐにソールドアウトになってしまったようで、嬉しいです」
就任から1年。「親父臭いイメージ」を打破するエキサイティングな変革
そんな彼女がベントレー初の社外クリエイティブ・ディレクターに就任して、そろそろ1年が経つ。この1年、どういう活動を行なってきたのだろうか?
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