清水和夫のDST

ポルシェ911カレラS vs ポルシェ911カレラ4GTS、一勝一敗の両車が戦うダブルレーンチェンジテスト結果は!?【清水和夫のDST】#71-4

優れたハンドリング性能は踏襲され、後期型には進化も見られた

ポルシェ911カレラ4GTS
●操縦安定性:★★★★☆
●Wレーン通過タイム平均:79.03km/h(2回平均)

加減速テストとウェット旋回ブレーキでは一勝一敗となり、残すはダブルレーンチェンジテストのみ。できるだけ速い転舵速度でステアリングを切り込み、隣のレーンに回避する。目の前に突然何かが飛び出してきたリクスを想定したテストだ。911カレラ4GTSはAWDなので、ステアリングを操舵したときの俊敏性は後期型911カレラSよりも多少ダイレクト感に欠けていたが、安定性は文句ない。つまりターンインでは若干のアンダーステアを感じるが、リアはびくともしないほどの安定性を示していたということ。PSM利きと介入タイミングには文句はない。PSMに強く依存しないのはAWDの効果だろう。結果的に、通過速度は後期型カレラSよりも速かった。

 

ル・ボラン 2016年8月号より転載

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