2022年内にはワールドプレミアの予定
マセラティが開発中の2ドアスポーツカー、『グランツーリズモ』次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えた。
数年前、アルファロメオ「ジュリア」のテストミュールをまとっていたプロトタイプだが、今回フィンランド・ラップランド山中で捉えた開発車両は、これまでで最もカモフラージュが落とされ、最終デザインがかなり露出している。
ヘッドライト内部は量産型コンポーネントか不明だが、オレンジマーカーがあることからこれが米国仕様であることがわかる。また低いノーズ、ベントを備えるボンネットなど、フェラーリ「599GTBフィオラノ」を彷彿させるエクステリアが確認できる。
さらに、フロントバンパーのサイドエアインテークの後ろには、2つのインタークーラーを隠しているようで、これがツインターボエンジンを搭載していることを示唆している。
側面では、フラッシュドアハンドル、後部では、プラスチック製ディフューザーで補完されたクワッドエキゾーストパイプ、スーパーカー「MC 20」に似たLEDテールライトを装備、その左右を接続するクロームストリップがあるように見える。
インテリアはまだ見ていないが、フルデジタルインストルメントクラスターを含むインフォテインメントテクノロジーが搭載される可能性があるだろう。
パワートレインは、MC20から3.0L V型6気筒ツインターボ「Nettuno」(ネットゥーノ)エンジンを流用、最高出力は600ps以上、最大トルク730Nmを発揮すると予想、ZF製8HP8速オートマチックと組み合わされる。
当初、グランツーリズモ新型は2021年後半に公開予定だったが遅れが生じ、2022年内にはワールドプレミアされる予定となっている。その後はオープンモデル「グランカブリオ」を設定するほか、フルエレクトリックバージョンも発売が確定している。