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BMWとダイムラーAGが自動運転でも協力

市場への投入は2020年代のなかば?

BMWグループとメルセデス・ベンツを擁するダイムラーAGは、モビリティサービス分野に続き自動運転についても協力することを明らかにした。第一段階ではドライバー・アシスタント・システム、高速道路での自動運転、自動駐車機能の次世代技術の開発(それぞれSAEレベル4まで)を進める。両社は、未来のモビリティにおけるこの中心的テクノロジーを共同開発することについての覚書きに署名。BMWグループとダイムラーAGは、このアプローチを長期にわたる戦略的協力と位置づけ、早ければ2020年代半ばまでに次世代技術を広く普及させるという。

BMW AG研究開発担当取締役のクラウス・フレーリッヒは、次のように語った。

「私たちはこの戦略を徹底的に追求し、技術開発をリードする両社の専門知識を結集させます。BMWグループは、柔軟かつスケーラブル(拡張可能)で、排他的ではないプラットフォームの開発という枠で、自動運転の産業化を推進するための長期的なパートナーシップを構築します。両社の重要な専門知識を統合することにより革新性を高め、このテクノロジーの普及を加速させていきます」

一方、ダイムラーAG取締役会メンバーで、ダイムラーグループの研究およびメルセデス・ベンツ・カーズの開発を統括するオラ・ケレニウスは以下のようにコメント。

「自動運転は私たちにとって最も革新的なトレンドのひとつであり、全ダイムラーグループが実現に向けて集中的に作業を行なっています。その際、ダイムラーグループではいつもそうであるように、まず安全性が最優先されます。ひとつひとつが別々の対策を出す代わりに、顧客が明確に理解できるようなメリットをもたらす、安全性が高く総合的なシステムを目指します。適切なパートナーと共にこのテクノロジーのパフォーマンスを飛躍的に向上させ、安全に移動できるようにしたいと考えています」

BMWグループとダイムラーAGの両社にとって、この協力で得られるメリットは明らかだ。個々のパートナーの能力と経験、さらにスケーラブル・アーキテクチャーの導入によって次世代技術の開発が促進され効率がアップする。こうしたシナジー(相乗)効果だけでなく、新しいテクノロジーをより迅速に顧客に届け、開発サイクルの短縮化を実現することが可能だ。

この共同開発にはレベル4に至るまでの複数の自動化段階をカバーするスケーラブル・アーキテクチャーが含まれており、レベル3および4の技術は欧州や米国のほか、中国でも高速道路での自動運転を可能にする。両社は、将来的に高速道路や都市部および市街地でのより高度な自動運転にも協力範囲を拡張するべく話合いを行なっている。

 

H.Tanaka

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