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【写真41枚】日産「サクラ」が改良。実質180万円台の戦略価格が拓く、軽EV普及「第2章」

軽EVの絶対王者がさらなる高みへ。「軽の定番」への道を盤石に

日産自動車は2026年4月16日、軽電気自動車(EV)「日産サクラ」のマイナーチェンジを発表した。2022年の発売以来、4年連続で国内EV販売台数No.1を獲得し、日本のEV市場の3割超を占めるまでに成長したサクラが、市場の声を反映した細部への改良と、戦略的な価格設定を携えて進化した。
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従来のEVユーザーから「軽ガソリン車ユーザー」へ。拡大する支持層

2022年の発売当初は「手頃なEV」を求める層が中心だったが、現在はデイズやルークスといった軽自動車からの代替が約6割を占めるなど、検討層が大きく広がっているという。また、オーナーの満足度は95%と極めて高く、購入の決め手は「運転のしやすさ」「ランニングコスト」「EVであること」が上位に並ぶ。今回のマイナーチェンジの狙いは、EV同士の競争にとどまらず、「軽自動車を検討するすべてのお客さま」に選ばれる一台になりたいという思いから、とのことだ。

上質さを極めたエクステリアと新色「水面乃桜」

デザイン面では、GおよびXグレードにボディ同色のカラードグリルを新採用。カッパー色のアクセントを効かせたフロントバンパーや、水引をテーマにしつつダイナミックさを増した15インチアルミホイールにより、華やかさがさらに磨かれた。ボディカラーで注目すべきは、日産初採用となる「水面乃桜(ミナモノサクラ)」だ。水辺に咲く桜が水面に映る情景を表現したこの新色を含む、全10色の色彩豊かなラインアップが用意されている。

「かゆいところに手が届く」実用的なアップデート

一方で、日常の使い勝手を左右する細部の改良が目覚ましく、クルマに近づくだけで解錠する「接近時アンロック」や、離れると施錠する「降車時オートロック」、荷物の置き去りを防ぐ「後席リマインダー」を新搭載。助手席側へのカップホルダー追加や、エアコンの風向性能を向上させるリブの追加、操作性を高めるためのドライブモードスイッチの移設など、ユーザーの声を反映した細やかな配慮が光る。

さらに給電機能を強化し、100V AC電源(1500W)をラゲッジルームとインパネの2箇所に設定(メーカーオプション)。また、充電ポートリッドやコネクタにいたずら防止のロック機構が追加された。

戦略的なグレード展開と圧倒的なコストパフォーマンス

今回の目玉の一つが、軽自動車検討層に向けたエントリーグレード「S」の設定だ。バックビューモニターを標準装備しつつ、車両本体価格は2,448,600円。CEV補助金58万円を活用すれば実質約187万円からとなり、ガソリン軽自動車と比較しても現実的な価格帯を実現した。
一方、最量販の「X」グレードは、インテリジェント アラウンドビューモニターや前席シートヒーターおよびステアリングヒーターを標準化しながらも、価格を259.9万円に据え置くなど、お買い得感を増している。

軽自動車初のカーオブザイヤー三冠を達成し、名実ともに日本の道を代表する一台となったサクラ。今回のマイナーチェンジは、単なる装備の追加にとどまらず、日本市場に根ざした「生活の道具としてのEV」という価値をさらに強固にするものと言えるだろう。発売は本年夏を予定している。

【ル・ボラン編集部より】

かつて試乗した際には、軽の枠を超えた195Nmの極太トルクと、そこから織りなされるハンドリングの上質感に舌を巻いた「サクラ」。今回の改良は、EVの目新しさを誇示する段階を終え、「日本の生活の足」としての純度を高める作業だ。実質180万円台の廉価グレード設定は、EV特有の航続距離の制約を憂うのではなく、日常の足と割り切ったからこそ成立する「上質な日用品」への昇華である。「最新の電動車だが、誰にでも馴染み深い」という、既存のガソリン軽ユーザーの背中を静かに押す、地に足の着いた進化と評価したい。
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LE VOLANT web編集部

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